ヒメカマキリ
堺自然ふれあいの森でヒメカマキリをみつけました。
ヒメカマキリは樹上性の、体長3cm前後の小型のカマキリです。 後翅が長くて前翅よりも後ろにはみ出していて、その端はとがっています。 緑色型と褐色型がいて、今回見つけたのは褐色型です。
オオカマキリ、チョウセンカマキリ(カマキリ)、ハラビロカマキリ、コカマキリなどはカマキリ科に分類されていますが、このヒメカマキリはハナカマキリ科(=ヒメカマキリ科)です。 「ハナカマキリ」の名前は、海外では花に擬態した種が多数存在するグループであることによります。
科が違うということで、たしかに顔つきもカマキリ科のものとは雰囲気が違っていますし、カマキリ科のものに比べると、短い前胸部を持っています。
ヒメカマキリは、たいへん素早く行動することで知られていますが、この寒さの中では、指で突っついてみても少し動いただけで、幹にしがみついていました。
ところで、このヒメカマキリは幼虫越冬をすると言われているのですが、今回観察したのはもう死を目前にした個体なのでしょうか。
ヒメカマキリは多化性の生活環を有するらしいと言われています。 今回写真に撮った個体は腹部が膨れています。 もしかしたら成虫越冬をする個体もいるのかもしれません。
| 固定リンク
「昆虫01 バッタ・カマキリ」カテゴリの記事
- モリチャバネゴキブリ(幼虫・成虫)(2014.01.04)
- ハヤシノウマオイ(2013.10.17)
- イボバッタ(2013.10.13)
- セスジササキリモドキ(オス)(2013.10.09)
- ウスグモスズ(2013.09.04)
コメント
堺自然ふれあいの森
都会の中のオアシス?
ホンマに自然とふれあえる良い森なんですね
拡大して見ると
なかなか愛嬌のあるお顔つきのようですね
一番前の脚がゴッツイ・・・・・
>今回写真に撮った個体は腹部が膨れています
のは?
>もしかしたら成虫越冬をする個体もいるのかもしれません。
とは?
投稿: わんちゃん | 2010年1月26日 (火) 23時18分
腹部が膨れているのはまだ腹に卵をもっているからだとしたら、越冬して春に産卵するのかな、と、思ったわけです。
ただしこのことを確認するには、もっといろんな時期にヒメカマキリを観察しなけりゃなりません。
投稿: そよかぜ | 2010年1月27日 (水) 06時54分