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2010年1月31日 (日)

カワセミとコサギの関係

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 今年の1月17日や1月28日など、何度か記事にしているカワセミと1月29日のコサギは同じ所で撮りました。
 カワセミの何倍も大きなコサギが来て、小さな池ですので、カワセミは追い払われて餌が採れずに大迷惑・・・でもなさそうです。

 1月29日の記事にも書いたように、コサギは足を小刻みに動かして池の底にじっとしている小魚やエビなどを追い出します。 カワセミはこれを待っているようで、逃げ出してくる小魚やエビなどを狙って、コサギのすぐ傍にジャボン!
 カワセミもコサギもこの池の常連さんです。 何度も顔を合わせているうちに、こんな関係ができたようです。
 この場所のカワセミ君、あんがいちゃっかり者のようですね。 (下の写真では餌を採るのには失敗したようですが・・・)

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2010年1月29日 (金)

コサギの採餌と飛翔

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 このコサギの足の周囲には、いやに細かい波が多いと思いませんか。 じつはこのコサギ、足を細かく動かし、底の泥や落ち葉の下に隠れている魚やエビなど追い出し、飛び出してくるところをつかまえて餌にする作戦です。 あまり小魚などが動かない冬場には、特にいい作戦かもしれません。

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 上と下は、このコサギが飛び上がる瞬間です。 コサギの特徴は足の指が黄色いことですが、1/800 秒で撮ったところ、上の写真では、水のかたまりがその指ですくい取られているように見えます。
 これくらいの時間レベルになると、水の分子間力の大きさが感じられます。

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2010年1月28日 (木)

カワセミの採餌

 前にカワセミが水面に向かう時の様々なパターンのうちの、自然落下の様子を記事にしました(こちら)が、今回はその続編、つまり水面に突っ込んで餌を採る前後の写真を集めてみました。

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 上の3枚は一連の写真ですが、下は別の時刻です。

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 嘴で餌をはさんではいますが、今回はなんだか小さな餌ですね・・・

※ 今回の写真は全て、写真をクリックすると大きな写真で見ていただけます。

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2010年1月27日 (水)

ウスタビガのマユ

 山中の小路を歩いていると、鮮やかな緑色をしたものが・・・。 ウスタビガのマユです。 風に吹かれて落ちたのでしょうか。

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 ウスタビガの成虫は秋遅くから初冬の短い期間にだけみることができる蛾ですので、このマユは羽化した後でしょう。 切って中を確認することにしました。
 入り口はピッタリと閉じられています。この形が自動的に入り口を閉じてしまうつくりになっているようです。

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 口の所からハサミを差し込み、マユの壁を切り取ると、予想通り、サナギの抜け殻が入っていました。 サナギの下方には脱ぎ捨てられた終齢幼虫の脱皮殻がくっついています。

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 ウスタビガの晩秋に羽化した成虫は、何も食べずに交尾と産卵を終えると死んでしまいます。 春に孵化した幼虫は夏の終わりに緑色の繭を作ります。 葉の繁っている間は緑色のマユは保護色となって見つけにくいのですが、羽化した後のマユは冬の落葉樹の林の中ではたいへん目立ちます。 そんなわけで、ウスタビガの成虫にはなかなか会えないのですが、マユはよく目にすることになるのです。
 下は別の場所で3月に撮ったものです。 この頃になると、さすがに緑の鮮やかさは減少してきます。

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2010年1月26日 (火)

トビ(その2)

 トビについては以前記事にしました(こちら)が、その時は下からの撮影でした。 今回、背中側と、とまっているところが撮れましたので、載せておきます。

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 上の写真、尾羽の先は、かなり擦り切れていますね・・・。

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2010年1月24日 (日)

ヒメカマキリ

 堺自然ふれあいの森でヒメカマキリをみつけました。

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 ヒメカマキリは樹上性の、体長3cm前後の小型のカマキリです。 後翅が長くて前翅よりも後ろにはみ出していて、その端はとがっています。 緑色型と褐色型がいて、今回見つけたのは褐色型です。

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 オオカマキリチョウセンカマキリ(カマキリ)ハラビロカマキリコカマキリなどはカマキリ科に分類されていますが、このヒメカマキリはハナカマキリ科(=ヒメカマキリ科)です。 「ハナカマキリ」の名前は、海外では花に擬態した種が多数存在するグループであることによります。
 科が違うということで、たしかに顔つきもカマキリ科のものとは雰囲気が違っていますし、カマキリ科のものに比べると、短い前胸部を持っています。

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 ヒメカマキリは、たいへん素早く行動することで知られていますが、この寒さの中では、指で突っついてみても少し動いただけで、幹にしがみついていました。
 ところで、このヒメカマキリは幼虫越冬をすると言われているのですが、今回観察したのはもう死を目前にした個体なのでしょうか。
 ヒメカマキリは多化性の生活環を有するらしいと言われています。 今回写真に撮った個体は腹部が膨れています。 もしかしたら成虫越冬をする個体もいるのかもしれません。

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2010年1月23日 (土)

寒中のセイヨウタンポポ

 吹く風はまだまだ冷たいのですが、日の光にはどこか春を感じる1日、そんな光に誘われて、昼から堺自然ふれあいの森に出かけてみると、もうセイヨウタンポポが咲いていました。
 でも、寒風を避けて葉はピタリと地面にくっつき、伸びやかさは無く、やけにきょ歯が目立ちます。 花も地面にくっつくように咲き、訪れる虫もいませんでした。

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2010年1月22日 (金)

ジョウビタキ

 ジョウビタキはメスにもオスにも翼の中ほどに、よく目立つ白い斑点があり、「モンツキ」などと呼ばれて親しまれている身近な野鳥です。
 以前記事にした時はオスだけでしたので、改めてメスとオスを載せておきます。

 下はメス。 メスは全体が茶褐色で、下腹と尾が橙色ですが、下のように真正面を向かれると、下腹の橙色も翼の白斑も分かりません。

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 下のように少し横を見せてくれると、翼の白斑が確認できます。

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 下はオス。 やはり美しい色をしています。

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2010年1月21日 (木)

ノキシノブ

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 上は河内長野の駅前にある長野神社のクスノキについているノキシノブで、8月8日の撮影です。
 ノキシノブはこのように樹木や岩の上などに着生するシダです。 このような水が十分供給される所とは思えない場所で乾燥を忍び、桧皮葺や茅葺の屋根の軒下などにも生えるところから「軒忍」と名付けられたのでしょう。
 上の写真では葉の裏の胞子のう群はまだ発達しておらず点状に見えますが、1月3日に千早赤阪村で見たノキシノブの胞子のう群は丸く盛り上がり、葉からこぼれんばかりでした。
 下はノキシノブの2枚の葉の裏を拡大したものです。 円形の集団を作っている小さな粒の一つひとつが胞子のう(=胞子が入ってある袋)です。 左は少し若く、胞子のうが成熟すると右のように全体が褐色になってきます。

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 下は、胞子のうを横から見ようとして、葉の断面を撮ったものです。

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 胞子のうのへりに色の濃い部分があります。 この帯状の部分は「環帯」と呼ばれています。 環帯を作っている細胞の3方は細胞壁が厚くなっていて、その部分が濃い色に見えています。
 乾燥してくると、環帯を構成している細胞は水分を失って縮むのですが、細胞壁の厚くなっている部分は変形できず、細胞壁の薄い部分が縮み、それが1列につながっているものですから、環帯全体が反り返るようになり、結果として胞子のうを破ります。 その一方で、環帯を構成している細胞壁の弾力は元の状態に戻そうとします。 環帯が反り返るにつれてから、この元に戻ろうとする力は強くなりますから、あるところで反り返ろうとする力と元に戻そうとする力が逆転し、急に元に戻ることになり、その勢いで胞子を飛ばすことになります。
 下は別のシダですが、この環帯の変化の様子が YouTube にありましたので、リンクさせておきます。 なお、この映像は時間を縮めたりはしていません。 顕微鏡下で観察できるそのままの映像です。

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2010年1月19日 (火)

カワセミの飛翔

 カワセミの飛んでいるところを何枚か集めてみました。

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 上は地面スレスレの低空飛行です(クリックで拡大できます)。 ちょうど羽を振り下ろしている時で、緑色の矢印の方向に空気を押し出し、前向きの推進力と上向きの揚力を得ています。

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 上は枝から飛び立って向こうに行こうとしているところですが、足がなんともかわいくて、載せておきます。

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 上は前回のGIFアニメの作成に使った写真のうちの1枚です(クリックで拡大できます)。 前回のGIFアニメでは水面までの距離が分からないので、この写真を載せておきます。
 前回のGIFアニメは、このような写真を20枚使って作成しています。

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2010年1月17日 (日)

カワセミのダイブ

 カワセミが水中の魚などを狙って突っ込む様子は、その時々の条件で様々です。 ある時はホバリングをしながら空中で狙いを定めて水中に突っ込んだり、またある時は最初から頭を下にして突っ込んだりと、なかなか変化に富んでいます。
 下の写真の場合は、飛び出した後、羽をピタッとたたんで自由落下し、水面近くで羽を広げてブレーキをかけて狙いを修正し(GIFアニメは残念ながらここまでです)、この後、頭から水中に突っ込んでいきました。
 この放物線を描く自由落下におもしろさを感じましたので、GIFアニメにしてみました。 下の写真をクリックすると、別ウインドウで見ていただけます。

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 今回はGIFアニメ化することで、飛翔の様子を時間にして約12倍引き伸ばしていますので、途中の様子がよく分かります。
 ココログのブログでは、1枚の写真の大きさは1MB以下に制限されていますので、この大きさのこのGIFアニメが限界です。 別の所にGIFアニメを載せてそこにリンクさせる方法もあるのですが、今回はココログで完結させてみました。

※ 上のダイビングの様子を、写真を合成してマルチモーションのようにしたものを、「そよかぜ日記」に載せています。

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2010年1月16日 (土)

ヌマムツ

 ヌマムツは体型はオイカワなどとよく似ていますが、体側には太い紺色の縦帯があります。

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 なお、よく似た魚にカワムツがいて、2003年まではカワムツとヌマムツはどちらもカワムツという名前で呼ばれていましたが、ヌマムツの方が側線鱗数が多いことや体側の縦帯がやや薄いこと、胸びれと腹びれの前縁が黄色ではなく赤いことなどの違いがあります。 また、カワムツが河川上中流などに住むのに対し、ヌマムツは湖や大河川などの緩やかな流れを好みます。
 渡辺昌和氏の越辺川での研究では、河川が護岸されたり堰が増えたりして流れが緩やかになると、オイカワが減ってヌマムツが増えることが判ってきています。

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2010年1月15日 (金)

オイカワ

 寒い日が続いています。 水の中はさぞ冷たかろうと思うのですが、その中に暮らす魚にとっては、それがあたりまえの環境です。 そればかりか、もう婚姻色が出はじめているものもあります。 そんな様子を見ると、春が一歩一歩近づきつつあるようです。

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 オイカワは、ウグイ、カワムツやヌマムツなどと共に、「ハヤ」と呼ばれることの多い魚です。
 町の中の川で魚を見かけた場合、いちばん可能性の高いのは、このオイカワでしょう。 オイカワは日当たりがよく、止水よりも水流のある所を好みます。 町の中を流れる川は河川改修で河床が平坦になり、流れが緩やかです。 このような環境はオイカワの好むところですし、オイカワは水の汚れにも比較的強く、ある程度の生活排水の流れ込む川にも住むことができます。
 橋の上などから下を泳ぐオイカワを見ると、灰青色で、背鰭の前に少し白っぽい斑が見える程度ですが、横から見るとなかなか美しい魚です。
 オイカワは生長すると体長が15cmほどになる魚で、写真のオイカワはその半分くらいの体長ですので、まだ濃い婚姻色を出せるまでにはなっていないのですが、それでもこれから春の終わり頃の繁殖期に向けて、ますます美しくなっていくことでしょう。

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2010年1月13日 (水)

アメリカヒドリ

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 アメリカヒドリはその名のとおり、主に北アメリカ大陸に分布するヒドリガモの仲間です。 繁殖は北アメリカの北部で行い、冬季には北アメリカ南部から中央アメリカ、西インド諸島に渡り越冬する個体が多いのですが、少数ながら日本にも来ます。 日本では、ほとんどの場合、ヒドリガモの群に混じっています。

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 日本でたくさん見られるヒドリガモの繁殖地はユーラシア大陸の北部ですので、ヒドリガモとアメリカヒドリの繁殖地は接していて、シベリア東部では、両種が混在する繁殖地もあるようで、両者の交雑個体が観察されることも、よくあります。
 '08年2月29日のヒドリガモの記事の一番下の写真は、その交雑個体です。

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2010年1月11日 (月)

ミヤマホオジロ

 ミヤマホオジロは冬鳥として、本州中部以西、四国、九州に飛来します。
 「ミヤマ」は深山を意味するのではなく、年中いて繁殖もするホオジロに比較して、以前は日本での繁殖が確認されていなかったために、“繁殖地は遠隔地”くらいの意味でつけられたようです。 冬季には、平地や丘陵の開けた森林や林縁で、小規模な群れを形成し生活しています。 金剛山でも見られますし、私の家の近くにある堺市南区の鉢ヶ峯にも年によっては来ているようです。 採食は主に地上で行い、種子などの植物中心の雑食です。

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   オス(横から) ※ クリックで拡大します

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   メス(横から) ※ クリックで拡大します

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   正面からのオス(左)とメス(右) ※ クリックで拡大します

 名前のとおりホオジロとは同じ属( Emberiza属 )ですが、眉斑や喉は黄色で、美しい鳥です。 学名も種小名は elagans (「優雅な」の意 )とつけられています。 また、同じホオジロ属のカシラダカなどと同様に、よく頭頂の羽毛を立てていて、いっそう優雅さが感じられます。

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   オス 冠毛をたたむと、こんな顔になります。

 下は背中側の様子と、冠毛を立てたりたたんだりしている様子をGIFアニメにしてみたものです。 写真をクリックすると別ウインドウで見ていただけます。

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   オスの後姿(GIFアニメ)

 尾羽は広げると、多くのホオジロ属同様、外側が白いのですが、写真でははっきりしません。

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2010年1月10日 (日)

千早赤阪村北部を探鳥

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 1月3日、大阪府の南東部にある千早赤阪村の北部に行ってきました。

 目的は鳥を見ることで、ニュウナイスズメが来ていないか、あわよくばアオゲラなども・・・と思っていたのですが、チョウゲンホウが上空をヒラヒラ飛んでいたくらいで、空振りに終りました。
 で、このあたりは楠公さん生誕の地、歴史散策に切り替えました。

 その時の記録は、こちらでどうぞ。

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2010年1月 9日 (土)

葉序

 

前回の記事で、アラカシは2/5葉序であり、2/5葉序はアラカシ以外にも比較的多くの植物で見られると書きました。
 昨日の記事のような考え方をすると、左、右、左、右、・・・という2列互生は、1/2葉序と呼んでもいいことになりますし、カヤツリグサ科の多くの植物は1/3葉序です。 また、ポプラなどは3/8葉序です。
 ここで出てきた葉序の数字を並べてみますと、
   1/2  1/3  2/5  3/8
 何か気付いたでしょうか。 前2つの分数の 分子と分子、分母と分母を足したものが、次の分数になっています。 つまり、1/2の分子(1)と1/3の分子(1)を足したものが2/5の分子(2)に、1/2の分母(2)と1/3の分母(3)を足したものが2/5の分母(5)になっています。 ということは、3/8 の次に予想される分数は?
 5/13 ですね。 セイタカアワダチソウなどが5/13葉序の植物です。 その次に予想される分数は 8/21 ですね。 オオアレチノギクなどが 8/21葉序の植物です。
 この分数はどんどん続きます。 この分数は葉の位置関係、つまり芽の位置関係を示した数字でした。 花芽も芽ですし、花芽が育てば花が咲きます。 ヒマワリの小花は 55/144葉序の位置に配列します。

 フィボナッチ数列と呼ばれている数列があります。 フィボナッチはイタリアの数学者ですが、この数列というのは、初項を0、第2項を1として、隣り合う項の和が次の項の値となるような数列です。 つまりn番目の数値を A(n) で表すことにすると、 A(n+2) = A(n) + A(n+1) の関係を持つ数列で、具体的に数値で書いてみると、
  0 1 1 2 3 5 8 13 21 34 55 89 144 233 ・・・
となり、この各項の数値はフィボナッチ数と呼ばれています。
 「黄金比」はヨーロッパでは古くから最も美しい比率として親しまれ、古来より建築やデザインなどの分野で応用されてきましたが、この比はある程度大きな隣り合うフィボナッチ数の比、つまり A(n) : A(n+1) です。
 そして、葉序はフィボナッチ数の、A(n)/A(n+2) で表すことができます。 植物は数学博士なのでしょうか。

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2010年1月 8日 (金)

アラカシの葉のつき方 ②

前回からの続きです)
 枝は下から上に伸びながら葉をつけていきます。 その時にどちらの方向に葉をつけるのかを見ていくことにします。
 立体的についている葉の付き方を平面である写真で説明するのは難しいので、できるだけ丁寧に書いてみましたが、立体を頭に浮かべながら読んでください。
 下の写真の右下の青い矢印の場所に注目しましょう。 ここには葉がありませんが、葉の取れた跡と腋芽が見られます。 何らかの原因で取れたのでしょうが、葉があった場所です。

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 矢印の場所から上に順番に、葉(のあった場所)に番号をつけてみました。 すると5番目の葉のあった場所の芽が、ちょうど矢印の芽の真上に来ています。
 このことは、他の葉(のあった場所)に注目しても、同じです! 例えば1番の葉に注目すると、そこから5番目の6番の葉が1番の葉の真上にきていますし、2番の葉から5枚上の7番の葉は2番の葉の真上にきています。
 どの葉に注目しても同じだということは、この枝全体は同じ法則性に支配されているということになります。 その法則性とは?
 矢印の芽から見て、その上の1番の葉の位置をもう少し詳しく見ていくことにします。 1番の葉は、矢印の芽の真上より少し左にずれています。 このことを分りやすくするために、青い曲線を入れてみました。
 この矢印から1番へのねじれを延長させて青い曲線を延ばしていきます。 1番から2番へは枝の裏側(=矢印の位置の反対側)を通りますが、ねじれの程度は矢印から1番へのねじれの程度とあまり変わらないようです。 2番から3番へは、矢印の真上を通り越します。 3番から4番へは枝の裏側を通り、4番から5番へのねじれで矢印の真上に来ます。
 矢印からその真上の5番の位置まで、青い曲線は枝を2周しています。 ある葉に注目すると5番目の葉が真上に来てそれまでに青い曲線が2周しているということは、ある葉からその上の葉までは、枝を2/5周しているということになります。 つまり矢印の芽と1番の葉は枝の2/5周分ずれていて、矢印の芽から2番の葉は 2/5 × 2 = 4/5周ずれていて、矢印の芽から3番の葉へは 6/5 周、4番の葉には 8/5 周、5番目には 10/5、つまり2周して真上に来ているということになります。
 アラカシの葉はデタラメについているのではありませんでした。 きっちり枝の 2/5 回転分ずつ、角度で言うなら、360°× 2/5 = 144°ずつずれながらついていることになります。 葉の付き方の規則性を「葉序(ようじょ)」といいます。 アラカシのように螺旋(らせん)状に少しずつずれて葉がつく場合は螺旋葉序と呼び、特に 2/5 ずつずれて葉がつく場合は「2/5葉序」と呼んでいます。 2/5葉序は、アラカシ以外でも、比較的多くの植物で見られる葉序です。
(この続きは次回で)

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2010年1月 6日 (水)

アラカシの葉のつき方 ①

 木の葉のつき方には法則性があるのか、という質問をいただきました。 葉が茎の左、右、左、右、・・・とつくような場合(これを2列互生と呼んでいます)などでは法則性があるのは分かりますが、多くの木の、一見いろんな方向に葉を広げている場合はどうでしょうか。 身近な木であるアラカシを例に見ていくことにします。
 下の写真は10月に撮ったアラカシです。 ドングリにウラギンシジミがとまっていますが、今日はこれは無視 wink

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 葉はいろんな方向に出ているようですが、このように横に出ている枝では、葉はいろんな方向に出ても、光合成をするためにねじれて、葉の表が上を向くようになりますので、分りにくくなります。
 また、昨年伸びた枝と今年伸びた枝を連続して見るのも、冬芽の段階でややこしくなります。
 葉のつき方を調べる入門には、真っ直ぐ上に、今年1年間でできるだけ長く伸びた枝を見るのが良いでしょう。 なお、この時期ですので、この春に枝が伸びると同時に展開した葉の中には、常緑樹といえども既に落ちている葉もあります。 でも、葉が落ちても、葉のついていた跡と、そのすぐ上には芽(腋芽)ができています。
 下の写真のアラカシではどうでしょうか。 はたして葉のつき方に法則性はあるのでしょうか。

Arakasi091213_2

 続きはこちらに・・・

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2010年1月 4日 (月)

ハジロカイツブリ

 12月25日のカンムリカイツブリの2枚目の写真に、首の短いカンムリカイツブリのような鳥が2羽写っています。 これがハジロカイツブリです。
 ハジロカイツブリは冬鳥として、北海道から九州まで各地の海や湖沼に渡来します。 漢字で書くと「羽白鳰」ですが、背中に折りたたまれた羽根は黒っぽく見えます。 じつは飛びたつと、羽の内側に白い部分がみえるようです。(私は未確認 (^_^; )
 似た鳥にミミカイツブリがいるのですが、くちばしが反っていることや、顔の黒白の境界の違いで区別できそうです。 私は最初遠くに見つけたときは、ミコアイサのメスかな、と思ったのですが、ハジロカイツブリの方は目の色がまっ赤です。
 ハジロカイツブリは近づいてくれなかったので、とりあえずは下の1枚のみで・・・

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2010年1月 3日 (日)

カワラヒワの水浴び

 昨日、泉大津市の海の近くに鳥を見に行ってきました。 観察できたのは、オナガガモヒドリガモミサゴチョウゲンボウトビハシブトガラスヒヨドリムクドリジョウビタキヒバリカワラヒワホオジロハクセキレイスズメなど。
 下はカワラヒワの水浴びです。 写真をクリックしていただくと、別ウインドウでGIFアニメをご覧いただけます。
 風の強い寒い中でも清潔にして寄生虫を防がなくてはなりません。

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2010年1月 2日 (土)

クロスジホソサジヨコバイ

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 お正月にちなんで、上は水引にも似たラインが鮮やかなクロスジホソサジヨコバイです。 体長5mmほどです。
 上の写真、さて、どちらが頭でしょうか? って、クロスジホソサジヨコバイは再度の登場ですので、このブログを度々訪問していただいている方には、分かっていることを聞く、と、お叱りを受けるかもしれませんが・・・
 クロスジホソサジヨコバイの体色には2型があり、体の中央を走る黒いラインの横に赤い色がついているもの(上の写真)とそうでないものがあります。 以前クロスジホソサジヨコバイを載せた時は、後者はきれいに撮れたのですが、前者はいい写真を載せることができませんでしたので、再度の登場です。
 なお、上記の2種類の色の違いは、前者がメスで後者がオスだと言われたこともありましたが、同じ型どうしの交尾も観察されていて(例えばこちら)、雌雄には関係の無い個体差だと思われます。

 話を「どちらが頭か」に戻します。 以前の記事にも書きましたが、このクロスジホソサジヨコバイは、写真家の糸崎公朗氏によって、「マエムキダマシ」という仇名がつけられ、こちらの方がすっかり有名になってしまいました。

 上の写真は自然光で撮ったのですが、下は自宅でフラッシュを使用した写真です。 2枚の写真の模様を比較していただくと分かりますが、最初の写真の頭は左下です。
 フラッシュの光を当てると偽瞳孔がくっきりと写ってしまって、あまり面白くありません。 でも、フラッシュを光らさないと絞りを絞り込めず、全身をくっきり写す事ができません。
 クロスジホソサジヨコバイの名前は長いのですが、黒い筋の入った細い匙形をしたヨコバイの仲間、そのまんまです。

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 傍に幼虫もいましたので、下に載せておきます。 成虫では翅の端に眼のように見える模様があるのですが、まだ翅の生えていない幼虫にも、腹部の端に、眼のような小さな黒い点があるのがおもしろいところです。
 こちらは飛ばないので、撮影は楽でした。

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※ 最初の写真はH24.1.28.に入れ替えています。 それに伴い、文章も一部手直ししました。

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2010年1月 1日 (金)

賀春

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あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

※ トラマルハナバチは、ミツバチなどほどには大きくはなりませんが、コロニーを作って暮らす蜂です。( '09年10月11日、岩湧山麓で撮影 )

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