ミサゴ
ミサゴは留鳥のタカですが、夏冬で少しは南北に移動し、北海道や北日本では夏に多く、西日本では冬に多くなります。 肉食でいろんなものを食べますが、主な餌は魚です。 ですから海岸などでよく見られる、ということで、ミサゴに会いに堺の海に行ってきました。
ミサゴはたいへん長い翼を持ち、全長60cm前後ですが、翼を広げると155~175cm、つまり人が両手を広げたくらいの大きさになります。
下面は白っぽいタカですが、肉眼で見るとどうにかその白さを確認できるほどの大きさにしか見えない高さを飛んでいました。 そんな高さから魚を発見できるとは驚きですが、魚を発見するとホバリングして目標を定め、急降下して足で魚を捕まえます。
NHK「ダーウィンが来た!」の'09年11月1日(日)の放送では、世界で唯一、水中に飛び込んで魚をとるタカとして、ミサゴの水中での様子もスローモーション映像で紹介されていました。
そんな勇壮な狩を期待して行ったのですが、残念ながら今回は狩りを見ることができませんでした。 でも、飛んでいる勇姿はたくさん撮ることができました。
ミサゴは魚を捕るタカとして古来より知られていて、「日本書紀」にみえる「覚賀鳥」は、このミサゴのことだと言われています。
また、生態学的には否定されているものの、ミサゴは狩りが出来ない時のために捕らえた魚を貯蔵し、その貯蔵された魚が発酵して旨みが増したものを人が食べたのが寿司の起源だという話もあります。
和名の由来については、いろいろ言われていますが、一説には、獲物を捕らえる時のビシャッという水音に愛称の「コ」が加わり、「ビシャゴ」からきているのではないかとも言われています。
いずれにしても大きな白い勇壮な狩をする鳥が目立たないわけは無く、生活場所も山奥ではないわけで、昔から特に海辺の人たちにとっては身近な鳥であったというのもうなづけます。
| 固定リンク
「野鳥2 陸の鳥」カテゴリの記事
- オガワコマドリ(2014.04.24)
- キジの母衣(ほろ)打ち(2014.04.11)
- 繁殖期を迎えたイソヒヨドリ(2014.04.01)
- ホロホロチョウ(2014.03.27)
- クロトキ(2014.03.26)
コメント
こんな写真、撮れたらなぁ・・・・
スゴ~~イ
この写真見てるだけで、ワクワクします。
ところで、
写真を拡大すると右下に自由自在に、より拡大できるようになってますね?
それって、スゴイなぁ~~
投稿: わんちゃん | 2009年12月27日 (日) 22時43分
漁をしているところを写真に撮ることができて見てもらえると、きっともっとワクワクしてもらえるんですが・・・
> 写真を拡大すると右下に自由自在に、より拡大できるようになってますね?
それってInternet Explorer の機能で、他の人のページについても同じことじゃないですか?
投稿: そよかぜ | 2009年12月28日 (月) 07時00分