ウシカメムシ
丑年の今年を締めくくるにふさわしい昆虫を・・・ウシカメムシです。 昨日、堺市南区畑で撮りました。
ウシカメムシの名前は、もちろん牛の角を想像させる胸部の左右に張り出した突起です。 顔をグッと下に向けて角を突き出して飛びかかって来ようとする牛を想像させます。
カメムシの仲間は半翅目とも言われるように、前翅の前半は革質化していて、前翅の後半は膜質です。 このウシカメムシは、飛んで来てそのまま動かなくなったのか、前翅がうまくたたみ込まれておらず、前翅後半の膜質部が背中の小楯板の上に出たままになっています。
ウシカメムシは、その名前や写真から想像される大きさは、かなり大きなカメムシを想像されるかもしれませんが、じつは体長は1cmたらずです。
普段は薄暗い林の中にいることの多いカメムシですが、この日は林の縁にいて、しかも寒さのためか、全く動かず、写真を撮り放題でした。
ウシカメムシは、その幼虫もなかなか美しい変わった色と形です。 ここにいるとなったら、夏に幼虫を探さなくっちゃ!
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コメント
この画像を拝見して今までのカメムシ観が変わりました。
なんて風格のある表情なのでしょう!
でも1センチ足らずなら、わたしなどは気づかずに通り過ぎてしまうのでしょうね(笑)。
投稿: ひとえ | 2009年12月30日 (水) 21時18分
「あのう ボクの名前、ウシつながりなんだけどぅ・・・・・」って
見つけてほしかったんじゃないかなぁ。
「1㎝足らずのボクを、よう見つけてくれはりましたなぁ」
って、じぃっと動かず大サービス
こうなると、ぜひともそのお子ちゃまに会いに行かなくちゃね。
投稿: わんちゃん | 2009年12月30日 (水) 21時54分
> この画像を拝見して今までのカメムシ観が変わりました。
> なんて風格のある表情なのでしょう!
ひとえさんにそう言っていただいたら、カメムシ君もウッシッシーと喜ぶと思います。
ひとえさんもわんちゃんも1cmたらずの虫を・・・とおっしゃっていますが、他に探す虫も少なくなって・・・
成虫越冬するカメムシは多く、昆虫の少ない冬にあって、冬はカメムシの季節といえるかもしれません。
投稿: そよかぜ | 2009年12月31日 (木) 08時15分