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2009年11月19日 (木)

リスアカネ

Risuakane091107_1

 リスアカネは翅の先端に褐色の斑紋がある赤トンボです。 赤くなるのは成熟したオスで、腹部の黒斑は背面まで回り込まず、第7節~第9節の黒斑がつながっているように見えます。 メスは褐色で、ノシメトンボに似ていますが、腹部はノシメトンボより太く、ノシメトンボに見られる眉班がありません。
 リスアカネの成虫は、6月下旬ごろから11月下旬ごろまで見られます。 周囲を林に囲まれた池沼など、比較的自然度が高い環境で見られ、あまり遠くまで移動することはありません。
 写真は11月7日に「堺自然ふれあいの森」で撮りました。 ここは里山の保全を目指して公園化されている場所で、雑木林の間に小さな池沼が点在し、小規模ながら田畑も作られるなど多様な環境が準備されていて、周囲の里山や田畑を含め、トンボの種類の多い場所でもあります。 写真を撮ろうと近づいて飛ばれても、すぐに近くの別の場所に止まるということを、何度も繰り返してくれました。
 和名の「リス」は、スイスのトンボ学者の名前に由来するものです。

Risuakane091107_2

◎ リスアカネの胸部の模様がよく分かる写真をこちらに載せました。

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コメント

お腹が紅いのはみ~んなアカトンボ
と、思ってました。

翅の先っちょの斑紋の色はそれぞれのトンボでそれぞれな色をしてるんでしょうか?

このリスアカネ(実物見たことないです)
お腹が翅に比べて短いように思いますけど、
特徴的なモンでしょうか?

投稿: わんちゃん | 2009年11月19日 (木) 15時34分

翅の先に色がついている種類はそんなに多くなく、いい特徴になります。
特に2枚目の写真で、腹が翅に比べて短いように見えるのは、写す角度の問題で、リスアカネの翅に対する腹部の長さは“標準的”なものだと思います。

投稿: そよかぜ | 2009年11月20日 (金) 01時53分

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