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2009年11月 7日 (土)

オケラ ①

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 オケラはキク科の多年草です。 古来より山菜として、また生薬として用いられるなど、親しまれてきました。

 オケラの古名はウケラで、万葉集にも3首に登場します。 ここではそのうちの2首を載せておきます。

恋しけば袖も振らむを 武蔵野の うけらが花の色に出(づ)な ゆめ
(原文)古非思家波 素弖毛布良武乎 牟射志野乃 宇家良我波奈乃 伊呂尓豆奈由米
    (第14巻 3376)
  恋しくなったのなら、袖を振って呼んでね。
  決して武蔵野のうけらの花のように目立つことはしないでね。

我が背子(せこ)を あどかも言はむ 武蔵野の うけらが花の 時なきものを
(原文)和我世故乎 安杼可母伊波武 牟射志野乃 宇家良我波奈乃 登吉奈伎母能乎
    (第14巻 3379)
  私のあの人のことを何といったらいいの・・・
  武蔵野のうけらの花の様にいつだって恋しいのに・・・

Okera091101_3

 信州あたりの俗謡では、「山でうまいはオケラにトトキ、嫁にゃやれない味の良さ」や「山でうまいはオケラにトトキ、里でうまいはウリ・ナスビ」などと歌われているようです。 なお、トトキとはツリガネニンジンのことです。

 花のつくりなどは「オケラ ②」で・・・

 

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コメント

♪お~けら なぜなく あんよがさむい♪
唄はすぐ歌えます

お花は初めて見ました
謎っぽいですね。

どんなところで出合ったんですか?

投稿: わんちゃん | 2009年11月 8日 (日) 01時27分

すみません、時間切れで、とりあえず写真だけを載せた段階でコメントをいただきました。
♪お~けら なぜなく・・・ の「おケラ」は昆虫の「ケラ」でして、この花とは無関係なんです。花は鳴きません。
この花の咲いていたのは、ため池の堤です。詳しくは「オケラ②」で。

投稿: そよかぜ | 2009年11月 8日 (日) 03時19分

万葉集の時代から、よく知られている?
そうだったんですか?

恋歌ですねぇ・・・・・

ツリガネニンジンの可愛いお花に出合った時
誰からともなく
♪山でうまいはオケラにトトキ、里でうまいはウリ・ナスビ、嫁に食わすにゃおしゅうござる♪
って、二つの歌をくっつけて唱えてたことがありました。
そのオケラがこのオケラなんですかぁ。

投稿: わんちゃん | 2009年11月 8日 (日) 21時52分

オケラが随分色っぽい歌になるのですね~~。
オケラが目立つといういにしえ人の発想・・今の感覚とは随分違うような気がします。
もっともわたしはオケラが好きなので、すぐ目に付きますが(笑)。

「ウケラの花の時なきものを」読み解けません。調べてみなくちゃ。花の時期ははっきりしてるみたいだし・・なにが時なきなのでしょうね。

投稿: ひとえ | 2009年11月 8日 (日) 21時56分

わんちゃんへ
オケラを食べるのは新芽です。
たくさん採れるような場所を見つけたいものです。

ひとえさんへ
> 「ウケラの花の時なきものを」読み解けません。調べてみなくちゃ。
ぜひともよろしく。

投稿: そよかぜ | 2009年11月 9日 (月) 07時02分

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