11月のモンシロチョウ
上の写真はモンシロチョウのオスで、下がメスです。 オスとメスの違いは、オスの方が前翅の黒紋が小さく、前翅全体を見ても、黒い部分少なくなっています。 なお、春に発生する成虫は夏に発生する成虫よりも白っぽいので、上記は同時期のオス・メスを比較した場合の話です。
では、春型と夏型が混在する時期には、モンシロチョウは雌雄を見分けられるのでしょうか。 人の目にはモンシロチョウの雌雄差はわずかですが、モンシロチョウの眼は人には感じることのできない紫外線領域の光を感じることができます。 この紫外線領域の光はメスの翅で強く反射されるため、モンシロチョウ間では年間を通して雌雄差は歴然としているようです。
モンシロチョウは春から秋まで、産卵 → 幼虫 → 蛹 → 成虫 というサイクルを、年に数回繰り返します。 大阪付近では最後の産卵は11月中旬あたりで、この後、冬は蛹で越冬しますが、幼虫のまま越冬することもあるようです。
上のメスも、卵を産み付けるような姿勢を何度か取っていました。 近くには幼虫の姿も見ることができました(下の写真)。
7月15日の記事で、モンシロチョウのメスがオスに出会った時の行動を書きました。 11月のこの日もオスがメスの近くを飛ぶこともあったのですが、このような行動は見られませんでした。 季節的なものなのか、成虫になってからの日数なのか、とにかく生物の行動の理解は一筋縄ではいきません。
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コメント
じぃ~~っと 見ていると
幽玄の世界に蝶々と一緒に迷い込んだみたいな錯覚に・・・・・・
背景がキレイです。
投稿: わんちゃん | 2009年11月21日 (土) 23時02分
あまり良くない背景だったので、ぼかすことに注意したのですが、かえっておもしろいホリゾント効果が出せました。
投稿: そよかぜ | 2009年11月22日 (日) 08時52分