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2009年10月22日 (木)

クロゴキブリ

 このブログは身近な生物を中心に扱おうとしています。 である以上、この生物を扱わないわけにはいきません。
 しかしゴキブリの仲間は、日本では一部を除いて(注1)たいへん嫌われていますが、世界的に見ると、ゴキブリの仲間を害虫扱いする国は少なく、国によっては清潔な環境で養殖も行われており、食用・薬用として用いられています。
(注1) 栃木県などの昔からの商家のように、卵鞘が財布に似ていることから、ゴキブリをコガネムシと呼んで珍重し、殺すことを戒めてきた所もあるとのことです。
 ゴキブリの仲間は熱帯を中心に、全世界には約4,000種類、日本には50種余りがいますが、そのほとんどは森林性で、家住性のゴキブリはごく少数派です。
 その中でクロゴキブリは、関東以南の西日本では小型のチャバネゴキブリと共に最もよく見かける種類ですが、チャバネゴキブリよりも野外での活動性が高く、夜間に飛来するのを目撃することもよくあります。
 昆虫のほとんどは決まった季節に交尾・産卵し、1年以内に寿命が尽きるのですが、クロゴキブリのような大型種は、成虫になるのに1年半から2年ほどかかるようです。

Kurogokiburi091020_3

 ゴキブリの仲間の特徴としては、体型は平たく、狭い場所にも入り込むことができます。 体表に光沢をもつ種類が多く、アブラムシ(油虫)と呼ばれることもありますが、全ての種類が光沢を持っているわけではありません。
 上から見ると複眼がどこにあるのか分かりませんが、これは頭部が胸部の下に隠れているためで、下は扁平な体を無理に横から撮ったものですが、こう撮ると“普通の”昆虫らしさがでてきます。

Kurogokiburi091020_1

 この複眼の位置からも推測されるように、複眼の機能はあまり良くないようです。 しかし、長い触角と、尾部にあって空気振動を感知する尾毛(びもう)が発達していて、視覚に頼らずに暗い環境下でも周囲の状況をよく把握し、俊敏に行動することができます。 足は、バッタの仲間のように後脚が発達して飛び跳ねる、というようなことはできませんが、前脚、中脚、後脚がバランスよく発達しており(下の写真)、たいへん速く走ることができます。

Kurogokiburi091020_2

 「ゴキブリ」の名前は、御器(ごき:食器)をかぶる(かじる)ことから「御器被り(ごきかぶり)・御器噛り(ごきかじり)」と呼ばれていたのが、文献の誤植によって「か」の字が抜け落ちたまま広まってしまったのが「ゴキブリ」の由来とされています。

(余分な事ながら・・・)
 下の写真のように写すと、スターウォーズのダース・ベイダーに似ていると思うのは私だけでしょうか・・・
(写真はガラスの容器に入れて撮っていますので、ゴミがたくさん写りこんでいます。)

Kurogokiburi091020_4

※ クロゴキブリの天敵であるアシダカグモの記事はこちらです。

 

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コメント

見慣れたゴキブリのはずなのに
なぜか新鮮な気持ちで見てしまってます
こんなに詳しく見つめたことないから・・

もう、見つけたらその辺にあるものでバシッ
一発で仕留めないとアキマセンね。
ススススス~と逃げられてしまいます
その尾毛とやらが曲者なんですね
お尻のあたりに1対ある角のようなモンでしょうか?

最後のんスゴイ迫力ですこと・・・・

投稿: わんちゃん | 2009年10月22日 (木) 18時55分

いただいたコメントからすると、虫にもかなり免疫がついてきたようで・・・
尾毛は腹部の端にある1対のものです。

投稿: そよかぜ | 2009年10月22日 (木) 23時54分

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