ミツバアケビ
山道を歩けばミツバアケビやアケビの実が落ちているのをよく見る季節になりました。 上の写真は、ミツバアケビの果実です。 アケビの仲間は、果実が熟すと写真のように割れ、たくさんの黒い種子を包みこむ白い果肉が見えるようになります。 アケビは「開け実」からきているようですが、この白い果肉は甘くおいしく、鳥も動物もそして人も喜ぶ山の幸です。 もちろんアケビの仲間にとっては、このように果肉と一緒に種子を食べてもらい、種子を撒布してもらうのが狙いです。
ちなみに、果肉を取り除いた果皮も、内部にひき肉を詰めて揚げたり、刻んで味噌炒めにするなど、山菜料理の食材として利用されます。
ミツバアケビの花は4月から5月、濃紫色の雌雄異花で、小さな雄花は房状に多数付き、その基部に大きな雌花が付きます。
雄花には、花弁はなく、3枚のガク片と6本のオシベがあり、オシベに囲まれて退化したメシベがあります。
雌花にも花弁はなく、通常は3枚のガク片があるのですが、下の写真の花では4枚のガク片があります。 その中央には数本のメシベがあり、これが受粉して生長すると果実になるわけですから、写真の雌花のメシベが全部果実に生長すると9個の果実が鈴なりになるはずですが、そんなことはまず起こらないでしょう。
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コメント
>この白い果肉は甘くおいしく、鳥も動物もそして人も喜ぶ山の幸です。
そんな美味しいモンを食べたことがない私の人生って??
と、一瞬思いました。
>ミツバアケビの花は4月から5月、濃紫色の雌雄異花で、小さな雄花は房状に多数付き、その基部に大きな雌花が付きます。
こんなのも見たことないです。
雌花がなんともカワイイですこと。
投稿: わんちゃん | 2009年10月13日 (火) 06時56分
アケビの花も、ミツバアケビとはまた違ったいい色をしていますよ。
野山にはまだまだいっぱい見るものがありそうですね。
投稿: そよかぜ | 2009年10月13日 (火) 23時39分