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2009年10月27日 (火)

ゴキヅル

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 ゴキヅルは水辺に生えるウリ科の1年草です。 花は黄緑がかった白い色で、径は7mmほど、8月から11月にツルを伸ばしながら次々と咲いていきます。 雌雄異花で、同じツルに雌花と雄花をつけます。
 ウリ科ですので合弁花なのですが、ガクも花冠も深く5裂し、しかもガクの裂片と花冠の裂片はほぼ同じ姿をしているので、細い10枚の花弁があるように見えます。
 下の写真の2つの花はいずれも雌花です。 白っぽい花被にオシベもメシベも白っぽくて分りにくいのですが、下側の真上から写っている花では、5本のオシベと、その中央に少し緑がかったメシベの柱頭が見えます。 上側にある横から写っている花では、花冠の下に半球形の子房が見えます。 花は終わりかけで、子房は少し大きくなりかけています。

Gokizuru090930_2

 下は雄花です。 やはり2つの花が写っていますが、上側の花はガクも花冠も6裂してしまっています。 雄花ではメシベは退化していますし、花冠の下の子房の膨らみも認められません。

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 果実は長さ1.5cmほどになります。 熟すと横に割れて蓋(ふた)が取れ、中から2個の種子が出てきます。 kuwachanの「野山でカシャ!ブログ」にはこの種子の様子が載せられています。
 日本名の「ゴキ」は「合器」つまり蓋つきのおわんで、この果実の形に由来しています。 このような蓋のある果実は、裂開果の一種で、蓋果(がいか)と呼ばれています。
 オオバコなども蓋果を作りますが、ゴキヅルの方が断然大きく、観察が容易です。

Gokizuru090930_4

 

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ツル植物」カテゴリの記事

コメント

わあ!
この花一度会ってみたいです~~。
花も実も不思議な存在感・・・。

投稿: ひとえ | 2009年10月27日 (火) 21時50分

水辺の草地が減少し、私も会いたいと思いながら、ずっと会えずにいた植物です。
でも写真の場所は、かなり広い面積をゴキヅルが覆っていました。ツル植物で自分の茎をしっかり作る必要がないので、伸びるのは早いようです。
ここでは暫くは毎年見ることができそうな環境でした。

投稿: そよかぜ | 2009年10月27日 (火) 22時49分

径は7mm
と、聞いてビックリです
雄花がパキッと・・・・撮れてますこと。
細い花弁(に間違いそう)が12枚あるみたい、突然変異?

もしその水辺が川なら、
パックン割れて種は
川の流れに実をまかせ~~でしょうか?

投稿: わんちゃん | 2009年10月28日 (水) 18時51分

 こんばんは。
 当方のブログを紹介してくださってありがとうございます。(o^-^o)
 種の大きさですが,スイカの種よりは大きく,カボチャの種より一回り小さいと感じです。下流にもずいぶん流れて行っているはずなのですが,見あたりません。ある程度ゆったりした流れでないと発芽の後定着できないのではないかと考えています。

投稿: kuwachan | 2009年10月29日 (木) 22時23分

わんちゃん、雄花の説明の所で、「6裂」と書いたつもりが、「5裂」と書いていました。さっそく訂正しておきます。
このようなことはよくあることで、例えばソメイヨシノの花でも花弁が6枚のものも4枚のものも、よく見れば混じっています。

kuwachanさんのブログも、このブログ同様、虫あり花ありキノコあり動物も、ですね。これからもいろいろリンクさせていただきますね。

ゴキヅルの体の柔らかさからして、強い水流には耐えられそうにもありません。
1年草ですから、特に芽生えの時期はそうでしょう。
ゴキヅルは水位変動のあまり無い止水または緩やかな流れの場所に適応しているのだと思います。

投稿: そよかぜ | 2009年10月29日 (木) 22時39分

「合器蔓」と教えていただいて
ナルホドと思ったモンです。
「ホンマやわぁ ちゃんと種が二つ入ってる・・・」
でしょ?合わす器・・・・・
と、妙に感心した記憶があります
去年の秋の事・・・

投稿: わんちゃん | 2011年11月16日 (水) 00時14分

「合器」は種子2つが合わさっているのではなく、果実の上と下が合わさっているところからの名前でしょう。
小さい花ですが、花もユニーク、実もユニークで、なかなかおもしろい植物ですね。

投稿: そよかぜ | 2011年11月16日 (水) 23時49分

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