ヒキオコシ
岩湧山の山頂付近で撮ったヒキオコシです。
ヒキオコシは山の草原に生える多年草で、高さは1m前後にまで育ち、たくさんの花をつけるのですが、一つひとつの花は小さく、6mm前後の大きさです。
花冠は上唇と下唇に分れ、上唇は4裂しています。 下唇はメシベやオシベをつつみます。
ヒキオコシは個体によってオシベが長くメシベが短いものと、オシベが短くメシベの長いものがあり、写真の個体は前者です。 この両方の花の写真を並べてブログに載せようと思っていたのですが、なかなか揃わず、とりあえず片方のタイプだけ・・・
ヒキオコシの葉には苦味があって、昔から胃腸病の民間薬とされてきました。 弘法大師が倒れている行者にこの草のしぼり汁を飲ませたところ、その行者が元気をとりもどして旅を続けることができたところから、病人を「ひき起こす」という意味で、ヒキオコシと呼ばれたといわれています。 特に近畿や四国では、弘法大師さんはいろんな所で登場します。
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コメント
>ヒキオコシは個体によってオシベが長くメシベが短いものと、
オシベが短くメシベの長いものがあり・・・
ハイハイハイ、以前岩湧山の頂上で撮ったのがありました。
そんなこと知らずに撮ったのが、横顔でしたが、前者の方でした、ハイ。
西国33ヵ所観音霊場
各々のお寺には弘法大師様の座像がありまして「お体の具合の悪いところをおさすり下さい」みたいに・・・
肩とか膝とかツルツルになってましたよ。
投稿: わんちゃん | 2009年10月 4日 (日) 19時42分
ヒキオコシに出会ったら葉をかじってみてください。ますます元気になりますよ。
投稿: そよかぜ | 2009年10月 5日 (月) 06時35分
おはようございます♪
ヒキオコシはひき起こし
そんな魔法の効能があったんですか
弘法大師物知りですね~
こどものころ<おこぼさん>というお地蔵さまを
お祭りする行事がありました
おこぼさんって何?と長年謎でしたがお弘法さん
のことだとようやくわかりました
投稿: エフ | 2009年10月 5日 (月) 08時09分
「コボちゃん」は読売新聞の朝刊の4コマ漫画ですが、「おこぼさん」ですか・・・
私は知りませんでしたが、ネットで検索してみると、いろんな所でこう呼ばれているようですね。
投稿: そよかぜ | 2009年10月 5日 (月) 21時05分