セスジスカシバ
岩湧山の山頂近くで羽音も高く飛んで来た虫、恐る恐る覗き込んだ姿はスズメバチそっくり! みごとな擬態です。
でもよく見れば、スズメバチにある腰のクビレは無く、翅は半透明な部分が多いものの鱗粉があり、全身毛で覆われていて、これはまさしく蛾の仲間。
(11月28日追記)
写真の蛾は当初「クビアカスカシバ」としていましたが、中さんに指摘していただき、タイトル等を訂正しました。 クビアカスカシバは幼虫がブドウの幹に穿孔する害虫として知られている身近な昆虫であったため、属の違いもあってセスジスカシバの存在に気付かないまま、記事にしていました。
中さんからいただいたコメントによると、セスジスカシバはクマイチゴなどキイチゴ類を餌にしていて、標高が高いところで秋に発生しますが、クビアカスカシバは6月~8月が発生時期ということです。
改めて見比べてみると、クビアカは“首”に黒い部分が無く、胸部の後半から腹部にかけて黒い部分が連続し、中脚と後脚がが濃色など、いろいろ違いが目に付くものの、「セスジ」といっても背中に明瞭な線が認められるわけでもなく、よく似ています。 でもこれでセスジスカシバの学名は Pennisetia fixseni 、クビアカスカシバは Toleria romanovi と、属が異なるのですね。
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コメント
>岩湧山の山頂近くで羽音も高く飛んで来た虫・・・・
さすが、そよかぜさん
冷静かつ冷静に・・・・
①スズメバチにある腰のクビレは無く、
②翅は半透明な部分が多いものの鱗粉があり③全身毛で覆われていて、
~これはまさしく蛾の仲間~
>岩湧山の山頂近くで羽音も高く飛んで来た虫・・・・
あわてんぼうの誰かさんなら「キャァ~~」
投稿: わんちゃん | 2009年10月 3日 (土) 22時08分
じつは飛んで来てとまった後を見れば、すぐ判るんです。蜂は動き回りますが、クビアカスカシバはとまったあとは動きません。動く時は飛んで逃げてしまうときです。このあたりは、さすがに蛾です。
投稿: そよかぜ | 2009年10月 3日 (土) 23時06分
「クビアカスカシバ」で検索してたどり着きました。
この写真の蛾は、クビアカスカシバと同じスカシバガ科なのですが、「セスジスカシバ」という別種です。
クマイチゴなどキイチゴ類を餌にしており、標高が高いところで多く見られます。
また、セスジは秋に発生しますが、クビアカは6-8月が発生時期で、10月の岩木山では羽化することができません。
投稿: 中 | 2009年11月27日 (金) 11時46分
中さん、ありがとうございました。
さっそく(と言いたいところですが仕事の関係で少し遅くなりましたが)記事を訂正しました。
これからもよろしくお願いします。
投稿: そよかぜ | 2009年11月28日 (土) 19時29分