クワゴマダラヒトリの幼虫
このブログの9月25日の記事で、クワゴマダラヒトリの産卵について書きましたが、そこから生まれた幼虫が、さかんにアカメガシワの葉を食べていました。
孵化した幼虫は葉上で集団を作り、糸を吐いて巣網を作っています。 外側から見ると、糸で葉をくっつけ、葉脈を残して葉肉のみを食べているので、葉に穴が開くわけではなく、葉をバリアとして使い続けることが可能です。 ちなみに、もう少し小さい葉の植物の場合には、何枚かの葉を糸でくっつけるようです。
クワゴマダラヒトリの幼虫の形態的特長としては、白色や黒色の長毛があり、頭部は光沢のある黒色または褐色です。 背中には黒色の縁取りのある黄白色の「背線」があり、青藍色の瘤起が並びます。
これから寒くなるこの時期に・・・ と思いますが、クワゴマダラヒトリの幼虫は、年1回、この時期の発生で、寒くなるまでに中齢幼虫まで育ち、この中齢幼虫が枯れ葉や雑草の中で越冬します。 巣網は幼虫の発育と共に大きくなり、4齢以降は数百頭の集団に分かれます。 そして11月下旬までに6齢となり、数十頭単位で越冬します。
そして春になると、越冬場所から離れ、単独で様々な植物の芽などを食害します。 下は3月28日に撮ったものですが、ヒラドツツジの葉をさかんに食べていました。
そしてその後、6月上旬にはサナギになり、そのまま夏を越し、9月に成虫になります。
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コメント
オェ~~
なんなんやろ?とまず思いました。
クワゴマダラヒトリ
の、00齢幼虫のサンプルのように思いました。
>背中には黒色の縁取りのある黄白色の「背線」があり、青藍色の瘤起が並びます。
背線はなんとなく解りますが
「瘤起」は?
で、拡大したら理解できました。
キレイですね。
でもね、見るだけ~~
投稿: わんちゃん | 2009年10月30日 (金) 23時17分
> でもね、見るだけ~~
わんちゃんの近頃の“進化”からすると、そのうち飼いだすかも。
フタトガリコヤガの幼虫を飼った人ですからね。
投稿: そよかぜ | 2009年10月31日 (土) 23時43分
先日、このクワゴマダラヒトリの幼虫をたくさん見ました、ヤマボウシの枝や葉っぱにいっぱいついていました。
新・蛾像掲示板で名前が分かり成虫を見たくこちらにきました、このページのリンクお願いします、2~3日後になりますヨロシクです。
投稿: わんちゃん | 2020年6月11日 (木) 16時44分