岩湧寺のシュウカイドウ
大阪府の和歌山県に接するあたりに岩湧山があり、その麓に岩湧寺があります。
岩湧寺は役小角の開基とされ、現在は融通念仏宗の寺院で、多宝塔(下の写真)および多宝塔本尊の大日如来像は国の重要文化財になっています。
8月下旬から9月上旬にかけて、この寺の周囲はシュウカイドウで埋め尽くされます。 湿気の多い半日陰の場所を好むというシュウカイドウの性質がよくこの場の環境に合っているようです。
シュウカイドウ(Begonia grandis)はベゴニアの仲間で、シュウカイドウ科に分類されています。 山東省以南の中国からマレー半島にかけて分布し、日本には江戸時代初期に園芸用に持ち込まれています。
シュウカイドウ科の植物は、園芸植物としては身近な植物ですが、アメリカ熱帯を中心に亜熱帯から熱帯に広く分布している植物で、日本での自生は八重山諸島で見られるのみです。
シュウカイドウは雌雄異花です。 雄花は、大きな花弁のように見えるガクが2枚と、小さな花弁が2枚、その中央からオシベの花糸がくっつきあった部分が伸び、その先端に球状になった葯の集団が存在します。 雌花では三角形の大きな子房が目立ち、その上にはガクが2枚、花弁は無く、枝分かれしてクネクネと曲がった黄色いメシベの先端が目立ちます。
※ シュウカイドウの記事はこちらにも書いています。
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コメント
ウ~~ン
ダブル主役のお花と多宝塔
構図がバッチリ、お見事
山の斜面の奥の奥まで咲いてる・・・・
スッゴイ・・・・・
ささやかですが、ウチの庭にシュウカイドウがちょこっと・・・・・
雄花、雌花、しっかり復習させていただきました。
投稿: わんちゃん | 2009年9月 7日 (月) 13時24分
1枚目の写真、やはり「影とり」を使うべきでした・・・
投稿: そよかぜ | 2009年9月 8日 (火) 07時06分