アケボノシュスラン
花の色は白み始めたほんのり朝焼けした空に似て、葉は光沢のある繻子(シュス)織のようだというアケボノシュスラン、かわいく、美しく、慎み深いランです。
茎は地を這い、そこから急に立ち上がって高さ10cmほどになります。 花期は9月から10月と言われていますが、今年の9月20日の岩湧山では、まだほとんどがツボミでした。
小さな植物ですので、生えていたのは上を他の植物に覆われない場所、具体的には他の植物があまり育たない薄暗い斜面(上の写真)や、湿り気のある垂直に近い岩の側面(下の写真)などでした。
※ 繻子織
朱子織とも書き、平織、綾織(=斜紋織)とともに織物の三原組織の一つです。 経糸(たていと)または緯糸(よこいと)のみが表に表れているように見える織り方で、摩擦や引っかかりには弱いのですが、光沢が強く現れます。
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コメント
おはようございます。
今頃はこの蕾たちも花開いているのでしょうか・・。
近くなら毎日でも会いに行きたい花です。
投稿: ひとえ | 2009年9月30日 (水) 07時21分
>他の植物があまり育たない薄暗い斜面(上の写真)や、湿り気のある垂直に近い岩の側面(下の写真)などでした。
そんなところにカワイイお姫様が居るように想像しました
写真では鴇色のように見えます
大好きな色です
繻子(シュス)
古い古い着物の掛け襟が黒繻子だったことがありました。
投稿: わんちゃん | 2009年9月30日 (水) 12時35分
ひとえさんへ
アケボノシュスランは“毛深くない”のもいいですね。
わんちゃんへ
花の色はほとんど白に近いものから写真のようなものまであります。
たしかに鴇色と呼んでもいい色ですね。
投稿: そよかぜ | 2009年10月 1日 (木) 00時14分
わんちゃんへの追伸
黒繻子・・・ 昔情緒あふれる言葉の響きですね。
銀杏返しに 黒繻子かけて 泣いて別れた 隅田川
思い出します 観音様の 秋の日暮れの 鐘の声
(隅田川:佐藤惣之助/山田栄一)
投稿: そよかぜ | 2009年10月 1日 (木) 22時53分
島倉 千代子さんが艶やかな芸者さんの姿で紅白で歌ってはった記憶がありますけど・・・・
投稿: わんちゃん | 2009年10月 2日 (金) 01時35分