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2009年9月18日 (金)

ミミカキグサ

Mimikakigusa090913_1

 ミミカキグサは湿原に生育する多年生の草本です。 黄色い花は径3~4mm程度、小さな植物です。
 花弁の基部の上下にある2枚のガクが花後にも残り、発達して果実を包みこんで保護します。 茎は花を咲かせながら上に伸びて行きますので、写真の花の下にあるのがそのガクですが、その様子が耳かきに似ているのが、名前の由来になっています。

Mimikakigusa090913_2

 ところでこの植物、いやに葉が少ないと思いませんか? 花を咲かせ実を稔らせるためには、エネルギーを消費します。 その消費活動を支えているのは、普通の植物では生産活動、つまり光合成です。
 花の後、つまり“耳かき”はたくさんついているのに、光合成をする葉がほとんど見当たらない・・・
 じつはこのミミカキグサ、自ら光合成もしますが、動物食なのです。 泥の中に糸のような地下茎を伸ばし、そこに1mmほどの「捕虫のう」をたくさんつけ、そこで小動物を捕らえます。
 水中に葉を広げるタヌキモという植物があり、その葉にはたくさんの小さな捕虫のうがついていて、ミジンコなどのプランクトンを捕らえるのですが、このミミカキグサもタヌキモ科の植物なのです。
 この捕虫のうも撮ろうとしたのですが、何も小道具を持っていかなかった撮影では無理でした・・・。 いつかリベンジしたいと思います。

 花は小さいのですが、なかなか凝ったつくりになっています。 花はいわゆる唇形花で、オシベやメシベは外からは見えません。 花の基部には下に向いた距があり、この中にある蜜を求めて、上下2唇に深く裂けた花冠の間から小さな虫が侵入しようとした時に花粉媒介が行われます。

Mimikakigusa090913_3

 どんな虫が来るのか、見ていましたが、小さなヒラタアブの仲間を見かけただけでした。 これだけ“耳かき”がたくさんついているということは、もしかしたら自家受粉をしているのかもしれません。

 

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コメント

>黄色い花は径3~4mm程度、

写真で見ると、湿原の林のように見えました
ウ~~ンと、唸ってしまいました。
黄色い花は径3~4mm程度?ですか?

>ミミカキグサもタヌキモ科

初めて聞く科

その捕虫のうとやらも、さぞかし小さいのでしょうね?

投稿: わんちゃん | 2009年9月18日 (金) 16時28分

しゃがみこめば小さな花の林が広がるって、楽しいですね。
それにしても画像のきれいなこと、この画像で実物の何倍になっているのでしょう・・。

投稿: ひとえ | 2009年9月18日 (金) 20時17分

こんばんは♪
ミミカキグサも食虫植物なんですね
キョウミシンシンデス!
補虫のうは泥の中?
どうやって撮影するのか知りたいです

モズの瞬膜らしきものを撮影したので
コイカルの瞬膜の記事にリンクをお願いします

投稿: エフ | 2009年9月18日 (金) 23時10分

わんちゃんとエフさんへ
捕虫のうの大きさは、約1mmで、半透明です。
撮影は、今私の頭にあるプランでは、そ~っと根を引き抜いて、そ~っと水洗いし、黒いものの上で写せばいいんじゃないかと思っています。
レンズの方も、もう少し拡大できるものがほしいですね。
瞬膜の方は、リンクはもちろん大歓迎、エフさんの記事にコメントしておきます。

ひとえさんへ
画面で実物の何倍というのは、あまり意味がありません。それぞれ使っている画面の大きさや解像度などが違うわけですから・・・
でも、およそのところで言うと、1ケタ違う、つまり10倍くらいでしょうね。

投稿: そよかぜ | 2009年9月19日 (土) 06時58分

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