ウコンエダシャク
ウコンという植物があります。 この根茎から得る香辛料が、カレーに欠かせないターメリック。 ウコンエダシャクの「ウコン」は、この色に由来するのでしょう。 早い話がカレー色のエダシャク(幼虫が枝に擬態するシャクトリムシ)です。
前翅には透明な楕円形の窓、じつはこの“窓”はオスにしかなく、前翅を動かしてこの窓の部分を後翅にぶつけて音を出すようなのですが、昼間はじっとしていて、そのそぶりすら見せてくれません。 オスだけが音を出すということは配偶行動に関係するのでしょうが、具体的な行動は夜の闇の中です。
“窓”の無いメスの写真は下に載せておきます。
幼虫の食餌植物はクスノキ科の木の葉で、成虫は5月~9月に出現します。
似た蛾にヒメウコンエダシャクというのがいるのですが、こちらは前翅の後翅に近い部分の2つ並んだ紋のうちの外側が大きくなっています。
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コメント
翅が鋭くくびれてます。
飛ぶときの効率は?って考えてしまいました
投稿: わんちゃん | 2009年9月 1日 (火) 23時51分
とまっている時の翅の様子は飛んでいる時の翅の様子と同じとは限りません。
いろんなガの飛んでいる時の動画を集めたら、おもしろいでしょうね・・・
投稿: そよかぜ | 2009年9月 3日 (木) 01時24分