« ヒメシロネ | トップページ | 蛾を捕らえたアリグモのメス »

2009年9月 5日 (土)

オトギリソウ

 写真は信太山で撮ったオトギリソウです。

Otogirisou090829_1

 オトギリソウの仲間には、葉や花などに腺体を持つものが多く、これがこの仲間の重要な区別点となっています。 この腺体に色素が含まれている場合には黒点といい、これが連なると黒線となります。 また、色素を含まない腺体もあり、この場合は透かすと明るく見えるので、明点と呼んでいます。

 オトギリソウは日本全国の草地に生育する多年草です。 茎の断面は丸く、葉は先端は丸く、基部が最も幅広く、対生して茎を抱いています。 葉面には黒点が目立ち、特に縁には多く見られます。

Otogirisou090829_2

 夏に直径2cmほどの黄色い花を咲かせます。 花弁やガクにも黒点と黒線がはいります。 多数のオシベは3群に分かれ、それぞれの群では花糸の基部で合生しています。 メシベは1個で3花柱を持ちます。 写真ではこの花柱が水平に開いていますが、いつもそうなのか、調べてみたいと思います。

Otogirisou090829_3

 江戸時代の“絵入り百科事典”である寺島良安の『和漢三才図会』(1712年)には、このオトギリソウについて、「金瘡折瘡及一切無名腫物有神効」(切り傷、打身(?)や様々な腫れ物にすばらしい効きめがある:そよかぜ訳)として、次のような内容の話が書かれています。
 平安時代、花山天皇の頃、晴来という有名な鷹匠がいて、鷹が負傷しても簡単に治癒させる薬を用いて他にない功績を挙げていた。 その妙薬が何であるかは極秘であったのだが、気のいい弟が迂闊にもその薬草のことを他に明かしてしまった。 怒った鷹匠は弟に斬りつけ殺害したが、その時飛び散った血が側にあった薬草に染み付き、以来その薬草には黒い点が見られるようになった。人々は憐れみ、この薬草を「弟切草」と呼ぶようになった・・・。

 オトギリソウは止血・傷薬などに薬効があるとされ、今でも民間薬として使われます。

 

|

« ヒメシロネ | トップページ | 蛾を捕らえたアリグモのメス »

草2 離弁花」カテゴリの記事

コメント

夢宵桜さんのブログからやってきました。

投稿: そよ風君 | 2009年9月 5日 (土) 21時03分

失礼。ラテモステップさんの誤りでした。

投稿: そよ風君 | 2009年9月 5日 (土) 21時05分

「そよかぜ」から「そよ風君」(ここに「さん」をつけたらおかしくなりそうなので、このままにさせていただきます) というのも、第三者が見たら「何のこっちゃ!?」となるんでしょうが、足跡残していただいて、ありがとうございます。
兵庫県にお住まいで、私と同じニコン派ですね。
これからもよろしく。

投稿: そよかぜ | 2009年9月 6日 (日) 08時14分

企業秘密を漏らした・・・といっても
上手いことのせられたんでしょうね、きっと。

拡大して見て、黒点が・・・
ナルホド、おますなぁ~~

花山天皇
西国三十三箇所巡礼おタクにとっては
馴染みのお名前です。

投稿: わんちゃん | 2009年9月 7日 (月) 00時05分

西国三十三箇所巡礼は花山法皇の観音巡礼が起源ですものね。

投稿: そよかぜ | 2009年9月 7日 (月) 07時10分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: オトギリソウ:

« ヒメシロネ | トップページ | 蛾を捕らえたアリグモのメス »