ホザキノミミカキグサ
ホザキノミミカキグサは、ミミカキグサと比較すると、花の色は全く違いますし、花の外見も違います。 それに、果実とそれを包むガクの様子は「耳かき」状ではありません。 でも、名前のとおりミミカキグサに近い仲間で、生育環境も似ていますし、泥の中に1mmほどの小さな袋状の罠を持っていることも同じです。
「穂咲き」というほどたくさんの花を同時に咲かせるわけではありませんが、ミミカキグサよりは草たけは高くなりますし、複数の花をつけることもあります。
花の外見がミミカキグサと違って見えるのは、ミミカキグサの距が下方に伸びているのに対し、ホザキノミミカキグサの距は花の付け根付近で強く曲がり、前方に向かって伸びているからでしょう。
こんなに曲がっている距の蜜を、虫はどのようにして飲もうとするのか気になるところですが、花冠の下側を押し下げると、メシベとオシベが現れます。
青紫色の花を咲かせるミミカキグサの仲間には、もう1種、ムラサキミミカキグサがありますが、ムラサキミミカキグサの花は、距は下向きで大きく口を開いたように咲きますし、果実は耳かき型です。
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コメント
>泥の中に1mmほどの小さな袋状の罠を持っていることも同じです。
この罠をぜひ見てみたいモンです。
1㎜ねぇ~~
ルーペ?顕微鏡の世界でしょうか?
そうそうこれらの耳かきの撮影は
そよかぜさん自ら泥沼に直接入らはって?ですか?
投稿: わんちゃん | 2009年9月20日 (日) 00時28分
訂正
耳かきじゃないです
ミミカキグサ、ホザキノミミカキグサです
投稿: わんちゃん | 2009年9月20日 (日) 00時30分
「袋状の罠」は実体双眼顕微鏡があればいいんですが・・・
そのうち工夫して撮りたいと思います。
> これらの耳かきの撮影はそよかぜさん自ら泥沼に直接入らはって?ですか?
もちろんです。が、底なし沼じゃありませんよ。ほとんど沈まない湿地です。
投稿: そよかぜ | 2009年9月20日 (日) 06時53分