クサアジサイ
クサアジサイは、一目でアジサイの仲間だと分ります。 でも、花の時期は多くのアジサイの仲間に比べると、ずっと遅くなります。 今年の金剛山の中腹(標高600m付近)では、7月25日にはまだ咲いておらず、8月8日には咲いていました。 暑い山道を歩いていて、渓流沿いのクサアジサイの花を見ると、ホッとします。
クサアジサイは名前のとおり多年草で、よく似たコアジサイやヤマアジサイなどが小低木であるのとは異なります。 それに、アジサイの仲間の多くの葉が対生であるのに対し、クサアジサイの葉は互生です。
飾り花は(2~)3枚のガクが発達しています。 両性花は花弁が5枚、多くのオシベと、3花柱を持つメシベ1本からなります。
花序の色は淡紅色が中心ですが、白色に近いものから、下の写真のように濃い色の花もあります。
上の写真の両性花では、葯の取れたオシベ(虫にかじられた?)の先端に、花糸を上ってきた水が水滴を作り、周囲の景色を映していました。 下はそれを拡大してみたものです。
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コメント
手を加えてない自然のモンはハッ!とする
美しさを感じます。
お花の優しい色、かわいい花の姿
この花にクサとつくのはふさわしくないように思いました。
投稿: わんちゃん | 2009年8月18日 (火) 13時54分
クサ○○と安易に名前をつけたようですが、この「クサ○○」、クサタチバナ、クサヤツデ、クサレダマ、クサネム、クサフジ、クサスゲなどなど、けっこうあるんですね。
投稿: そよかぜ | 2009年8月18日 (火) 23時18分
「クサ○○」
そんなにたくさんあるんですか?
パッと花の色、花の姿、言えるのは皆無
ムム・・・修行が足りませぬ。
投稿: わんちゃん | 2009年8月19日 (水) 12時54分
ヤマアジサイの次はギンバイソウ、そしてその後クサアジサイ・・あ、一番手はコアジサイでしょうか。
金剛山はアジサイの似合う山ですね。
来年はギンバイソウの季節に是非行きたいです。
投稿: ひとえ | 2009年8月19日 (水) 20時16分
わんちゃん、シダ植物にもクサソテツやクサマルハチなどというのもあるんですよ。クサるほどある名前かな?
ひとえさん、金剛山には南方系のヤハズアジサイもあるんですよ。
投稿: そよかぜ | 2009年8月20日 (木) 07時17分
>上の写真の両性花では、葯の取れたオシベ(虫にかじられた?)の先端に、花糸を上ってきた水が水滴を作り、周囲の景色を映していました。 下はそれを拡大してみたものです。
じぃ~っと、見入ってしまいました。
じわ~っと出てくる水、水孔とは?
岩湧山でクサアジサイを撮っていました。
そよかぜさん、たしか金剛山ででもクサアジサイ撮ってはったよな・・・・ってここに戻ってきました。
この花糸って初めて聞きます。
投稿: わんちゃん | 2009年9月21日 (月) 21時18分
花糸とはオシベの葯(花粉が入っているところ)を支えている柄です。つまり、オシベは花糸と葯からなっています。
花糸には葯に水や栄養分を送る細胞レベルの管があり、写真の水滴はここを通ってきた水でしょう。この場合は水孔とは関係ありません。
投稿: そよかぜ | 2009年9月22日 (火) 07時13分
読みは「カシ」で良いのですか?
「ハナイト」じゃないですよね?
投稿: わんちゃん | 2009年9月22日 (火) 14時57分
カシです。
ハナイトデハナイト思いますよ。
投稿: そよかぜ | 2009年9月22日 (火) 17時44分
座布団一枚進呈!!
投稿: わんちゃん | 2009年9月22日 (火) 17時46分
「クサ000」
クサネム、
夜、寝てしまうんですよね?
クサソテツ
この若芽はコゴミ、天ぷらでいただきました。
投稿: わんちゃん | 2010年3月29日 (月) 21時16分
ネムノキの葉に似たクサネム、ソテツの葉に似たクサソテツ、「クサ○○」はまだまだたくさんありますよ。
コゴミ、くせがなく、おいしいですね。
投稿: そよかぜ | 2010年3月30日 (火) 07時11分
若芽(コゴミ)は天ぷらにしていただきましたが、そのクサソテツは、もし身近に生えていたとしても今のところ解らないです。
投稿: わんちゃん | 2010年3月30日 (火) 23時49分
シダはなかなか見分けるのが難しいですからね。
投稿: そよかぜ | 2010年3月31日 (水) 07時23分