ヒトスジシマカ(成虫)
庭においてある睡蓮鉢、その中にたくさんのボウフラが発生していました。 観察していると、時々羽化も見ることができます。
羽化してきた成虫を見ると、ヒトスジシマカでした。 ヒトスジシマカは、一般にヤブカとも呼ばれる、最も普通に見られる吸血性の蚊の一種で、デング熱などの感染症を媒介する衛生害虫です。
羽化は次のようにして起こります。 まず、水中のサナギの背が割れ、そこから、脚をピタッと体にくっつけ、棒状になった体が、空中に斜め前方にスーッと出てきます。 そしてすぐに脚を広げ始めます。 ここまで数秒、棒状になった体が伸びてくるのを見て、カメラの露出などを調整しているうちに、もう脚を広げ始めています(下の写真)。
そして脚を広げ終わると、水面に“軟着陸”します(下の写真)。 水の表面張力で浮いていることができるようです。
上から撮ると、ヒトスジシマカの名前の由来になっている、頭部から胸部にかけての1本の白い筋と、腹部や脚や口吻などの白い横縞がよく分かります。
このヒトスジシマカの幼虫とサナギの様子は、明日の記事にします。
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コメント
>水の表面張力で浮いていることができるようです。
3枚目のがその雰囲気よくでてますこと。
こうして見ると、意外ときれいな模様にビックリ・・・
投稿: わんちゃん | 2009年8月 5日 (水) 17時22分
> こうして見ると、意外ときれいな模様にビックリ・・・
なかなか蚊をじっくり見ることも無いですからね。自分の腕の血を吸わせながらじっくり観察なんていうのはいかがでしょうか。
投稿: そよかぜ | 2009年8月 5日 (水) 23時54分
それだけはご勘弁を・・・・・
そよかぜさんの撮らはったドアップの鮮明な写真だけでジュウ~ブンで~す。
ちょっと待って
そやそや、ルーペがありました・・・・
投稿: わんちゃん | 2009年8月 7日 (金) 15時40分
日本原産の動植物が海外に渡って繁殖し、生態系を破壊するなど迷惑をかけている。
海外で「外来種」化した日本の動植物の例
ウイルス病を媒介するヒトスジシマカが米国に侵入したのは「日本から」とされている。
と・・・・・新聞に載ってて
アレ!と思いました。
投稿: わんちゃん | 2009年8月16日 (日) 23時45分
これだけ国際化が進むと、いろんな生物がどうしても広がります。日本に入ってきたものもいろいろいて、最近ではセアカゴケグモが有名になりました。
ヒトスジシマカはデング熱や西ナイル熱のウイルスを運ぶので嫌われていますが、これらのウイルスの運び屋としてはネッタイシマカの方が恐れられています。
投稿: そよかぜ | 2009年8月17日 (月) 06時54分