イワタバコ
金剛山で撮ったイワタバコです。 イワタバコは湿った岩などに生え、時には大きな群落を作ります。
イワタバコ科は大きなグループで、園芸植物としても多くの種が知られていますが、主に世界の熱帯から亜熱帯を中心に分布するグループで、日本には数種しかなく、そのうちでよく見かける種としてはイワタバコしかありません。 イワタバコ科の植物の多くが左右相称の花をつけ、イワタバコのような放射相称の花は少数派です。
イワタバコの多くの花は、斜め下を向いて咲いています。 花柱を取り囲む5本のオシベの葯は、根元付近が太くなっていて、そこから花柱に沿って細長く伸び、合生していて筒状になっています。 花粉は花柱側に出ますので、外見からはほとんど花粉を見ることができません。 花冠の底部には黄色い蜜標があり、虫がそこをめがけて入ってきて葯の膨らみを押すと、葯が合成して作る筒状の先端から花粉が押し出され、花粉が虫にふりかけられるしくみになっています。
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コメント
岩が苔むしてます、のが見えます
そこは暗~い、じめ~~としたところでしょうか?
このお花のしくみと、虫が黄色い蜜標めがけて入ってくるということに感動モンです。
>イワタバコの多くの花は、斜め下を向いて咲いています。
このことは、このお花と虫の関係に大切なこと、でしょうか?
投稿: わんちゃん | 2009年8月22日 (土) 17時23分
イワタバコの多くの花が斜め下を向いているのは、花粉が出たときに、その方が虫の体に花粉が降りかかる確立が高いからではないでしょうか。
どんな虫がどのようにしてイワタバコの花に入るのか、これも要観察ですね。
投稿: そよかぜ | 2009年8月23日 (日) 07時10分
おはようございます♪
イワタバコ見たい見たいと思ってる花です
思ってるよりが葉も花茎も大きそう
葉には光沢があるんでしょうか
投稿: エフ | 2009年8月25日 (火) 08時48分
葉が大きくてタバコの葉に似ているのでイワタバコ。光沢はあります。
この葉は山菜としても利用されます。
投稿: そよかぜ | 2009年8月25日 (火) 20時40分