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2009年8月28日 (金)

ナンバンギセル

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 ススキの根元に生えるナンバンギセル、葉は見当たらず、細く長い花茎の先に、大きな舟形のガクと紅紫色の花冠、なかなか美しい寄生植物です。 地下には短い茎と鱗片状に退化した葉があるのですが、もちろん光合成は行わず、ススキなどの植物から栄養分を奪って生活しています。 花の紅紫色は、薄いものから濃いものまで、かなりばらつきがあるようです。
 花は斜め下を向いています。 中を覗き込むと異様に大きな黄色い柱頭が目立ちます(下の写真)。 昆虫の眼には赤い色は見えませんから、暗い色の中心部で、明るい柱頭が虫を誘っているのでしょう。 見ていると、ハナバチの仲間が花の中に入っていきました。

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 花の断面を作ってみました(下の写真)。 花を切るとヌルヌルします。 このヌルヌルは乾燥に耐えるためなのでしょうか?
 中はいちだんと濃い紅紫色で、大きな柱頭のメシベは大きな子房に続いています。 子房の中は、写真では識別しにくいような細かい胚珠がぎっしり。 寄生植物は他の植物の栄養分を横取りし、ずるくて楽な生活をしているようですが、宿主(しゅくしゅ)に出会えないと生きていけません。 出会える確率は低いものでしょう。 ですから、たくさんの種子を作っておかねばなりません。

Nanbangiseru090823_1

 オシベは左右に2本ずつの計4本で、花冠筒の壁から出ています。 上の写真では、花糸が2本写っているので、2本のオシベがあることは想像できますが、何がどうなっているのか、よく分かりません。 じつは2つの葯が写真の手前と奥に重なって写っていて、どちらも既に花粉を出してしまって、花粉の出るところが茶色く痩せていて、それがくっついて判りにくくなってしまっています。 葯の形は全く違っていて、手前に写っている葯は距のような部分がありますが、奥にある葯はそのようなものは無く、手前の葯にその大部分が隠されています。 つまり、手前に写っている葯の方がかなり大きいのですが、これは花糸の太さの違いにもなっています。

 

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コメント

昨日 逆瀬川で見つけました
時期が過ぎていたのか 元気がありませんでした

投稿: tumumasi | 2009年8月28日 (金) 11時13分

散歩道にススキはあっちこっちに茂っています。
が、ナンバンギセルまだ見たことないです。
ススキの根元を見るのはたやすいことではないです。

見つけたいなぁ・・・・


投稿: わんちゃん | 2009年8月28日 (金) 15時53分

ナンバンギセル
先日ススキの根元を掻き分けてみたのですが、当然ながらありませんでした。
闇雲に覗けばいいというものではありませんね(笑)。
今年も会えるといいのですが。

投稿: ひとえ | 2009年8月28日 (金) 21時54分

ナンバンギセルに会えた人、会いたい人、1年草なので来年のことは分からない・・・
ナンバンギセルって不思議な魅力を持っていますね。

投稿: そよかぜ | 2009年8月28日 (金) 23時43分

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