タケニグサ
タケニグサは、なかなか存在感のある大きな多年草です。 分布は日本を含む東アジアに限られていますので、欧米では珍しさもあって、観賞用に栽培されることもあります。 大きな庭でないと、似合わないでしょうが・・・
英名は Plume poppy、「羽毛ゲシ」で、タケニグサは、ケシ科の植物です。
ケシ科の植物の花の特徴として、ガクは2または4枚で、通常は多くのオシベを持つことが挙げられます。 タケニグサの花には花弁が無いため、一見ケシの花とは印象が違います。 しかし、ガクは早落性で、下の写真でも花にはガクがついていませんが、ツボミは2枚のガクに保護されていることや、羽毛のように見えるたくさんのオシベがあることなどは、ケシ科の花の特徴を示しています。
花が終われば、扁平なメシベに由来する扁平な果実がたくさん垂れ下がることになります。
ケシ科の植物の茎を切ると、白~赤色の乳液が出ます ( クサノオウの記事を参照してください ) が、タケニグサの茎を切っても、やはり黄色い乳液が出てきます。
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コメント
白くって、おとなしそうなお花。
でも、せいたかノッポのよう、
そよかぜさんと並んでどっちが高い?
投稿: わんちゃん | 2009年8月22日 (土) 00時44分
タケニグサは、1枚目の写真のような大きなものになると、2mを超えます。
タケニグサを漢字で書くと竹煮草だとか竹似草だとか、いろんな説があるのですが、一説には秋に枯れたタケニグサを見ると、茎も中空で竹にそっくりなところからとも言われています。それほど大きくなります。
投稿: そよかぜ | 2009年8月22日 (土) 07時16分