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2009年8月16日 (日)

ヒメヤブラン

Himeyaburan090806_2

 ヒメヤブランはヤブランを小さく弱々しくしたような植物です。 もちろん別種。 でも、花のつくりはヤブランによく似ています。
 下の写真、メシベと6本のオシベは互いにそっぽを向いたよう。 小さな花なりに努力して自家受粉を避けているのかもしれません。
 子房の部分には溝が見えます。 これは子房の壁が薄く、中の胚珠と胚珠の隙間が凹むためです。

Himeyaburan090806_1

 多くの花では、1つの子房がそのまま生長して1つの果実になっていくのですが、ヤブランの仲間では、子房の壁がすぐ破れてしまい、胚珠が外に飛び出し、むきだしの種子になっていきます。 こちらでは、ヤブランやヒメヤブランに近いジャノヒゲで、その様子を紹介しています。

(参考)ヤブランの花

Yaburan090815_1

 

 

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コメント

>メシベと6本のオシベは互いにそっぽを向いたよう

ほぉ~~です。
ヤブランもヒメヤブランも・・・

ヒメヤブラン、相当ちっちゃいお花だったような、実もちっちゃい?でしょうね?

投稿: わんちゃん | 2009年8月16日 (日) 15時55分

ヤブランとヒメヤブランは花の数は違いますが、花の大きさはほとんど変わりません。花の径は8mmほどです。
種子の径はヒメヤブランで5mm程度、ヤブランはそれより1mmほど大きいようです。

投稿: そよかぜ | 2009年8月16日 (日) 22時06分

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