ヒメヤブラン
ヒメヤブランはヤブランを小さく弱々しくしたような植物です。 もちろん別種。 でも、花のつくりはヤブランによく似ています。
下の写真、メシベと6本のオシベは互いにそっぽを向いたよう。 小さな花なりに努力して自家受粉を避けているのかもしれません。
子房の部分には溝が見えます。 これは子房の壁が薄く、中の胚珠と胚珠の隙間が凹むためです。
多くの花では、1つの子房がそのまま生長して1つの果実になっていくのですが、ヤブランの仲間では、子房の壁がすぐ破れてしまい、胚珠が外に飛び出し、むきだしの種子になっていきます。 こちらでは、ヤブランやヒメヤブランに近いジャノヒゲで、その様子を紹介しています。
(参考)ヤブランの花
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コメント
>メシベと6本のオシベは互いにそっぽを向いたよう
ほぉ~~です。
ヤブランもヒメヤブランも・・・
ヒメヤブラン、相当ちっちゃいお花だったような、実もちっちゃい?でしょうね?
投稿: わんちゃん | 2009年8月16日 (日) 15時55分
ヤブランとヒメヤブランは花の数は違いますが、花の大きさはほとんど変わりません。花の径は8mmほどです。
種子の径はヒメヤブランで5mm程度、ヤブランはそれより1mmほど大きいようです。
投稿: そよかぜ | 2009年8月16日 (日) 22時06分