イブキトラノオ
花序の細長く伸びる様子を虎の尾に見立てた「○○トラノオ」という植物もいろいろあります。 オカトラノオやヌマトラノオはサクラソウ科、園芸種のハナトラノオはシソ科、キントラノオはキントラノオ科、その他、ゴマノハグサ科などにもあります。 そして今回のイブキトラノオはタデ科です。
イブキトラノオは「伊吹山に生えるトラノオ」ですが、じつは北海道から九州の山地帯から高山帯に分布します。 でも、伊吹山に多いことは事実です。
伊吹山は滋賀県と岐阜県の県境にあります。 標高は1,377mでそんなに高い山とは言えないのですが、石灰岩の山ですので、特に山頂付近は土壌が蓄積しにくく、さらに、地形の関係で冬には日本海からの季節風が直接伊吹山に当たり、たくさんの雪が積もります。 そんなわけで、伊吹山の山頂付近は、高木が育ちにくく、春から夏にかけては、いろんな草花の咲き競ういちめんのお花畑になり、多くの人たちの訪れる山となっています。
イブキトラノオの伊吹山での花期は7月~8月。 でも、六甲高山植物園では、6月14日に既に花盛りを迎えていました。
イブキトラノオは、強い風の当たる場所では数十cm程度にしか育ちませんが、六甲高山植物園での高さは、1mを超えていました。
| 固定リンク
「草2 離弁花」カテゴリの記事
- ドクダミの花(2014.06.29)
- ヤブニンジン(2014.05.29)
- シロバナマンテマ-ホザキマンテマとの関係について-(2014.05.26)
- ハマダイコン(2014.05.16)
- レンリソウ(2014.05.13)
コメント
何年前だったかなぁ?
7月の下旬ごろに伊吹山に行ったことがありました。
友達は「山の花の本」を繰りながら足もとのお花と熱心に照合作業
興味の無かった私は琵琶湖が見えたり、強風にキャーキャー言ったりしてました。
思えばもったいないことをしました。
車で山頂まで行けて、一面のお花畑
イブキトラノオ咲いていたんですよね
投稿: わんちゃん | 2009年7月13日 (月) 17時26分
> 車で山頂まで行けて、一面のお花畑
> イブキトラノオ咲いていたんですよね
そうですね・・・
特に日本武尊像の近くに多かったはずです。
投稿: そよかぜ | 2009年7月14日 (火) 23時39分