セリ
春の七草はセリで始まりますが、旧暦の1月7日では、栽培されたセリは別として、自然に生えるセリは、まだまだ小さな状態です。 暖かくなって伸び始め、自然状態のセリが花をつけるのは7~8月です。
セリはもちろん湿地の植物ですが、私がセリを見るのは、いつも何かの陰になって1日中日の当たるところではありません。 最初の写真も丘陵地の斜面にくっつくように存在していて、湧き水で枯れない水溜りです。
7月11日、田の中に、稲と並んでセリが点々と育っている場所がありました(上の写真)。 代掻きの段階では、もちろんセリは生えていなかったはずです。 セリは多年生草本ですから、体の一部が残っていたのでしょうが、稲の生長と共に、短時間で花をつけるにまで生長していました。
このセリの生えている場所の状況はというと、下の写真の、陰の部分に限定されていました。 この場所では、田の上に木の枝が張り出していて、木陰を作っています。
あまりにも見事にセリの生えている場所が限定されていましたので、おもしろいと思い、記事にしました。
| 固定リンク
「草2 離弁花」カテゴリの記事
- ドクダミの花(2014.06.29)
- ヤブニンジン(2014.05.29)
- シロバナマンテマ-ホザキマンテマとの関係について-(2014.05.26)
- ハマダイコン(2014.05.16)
- レンリソウ(2014.05.13)
コメント
こんにちは。
面白いお話ですね。確かに私が見たセリも大きな樹の影が掛かるところでした。納得です。
投稿: 多摩NTの住人 | 2009年7月20日 (月) 10時11分
植物も微妙な環境の違いをうまく住み分けているようですね。
投稿: そよかぜ | 2009年7月20日 (月) 13時12分
私もおもしろいなぁ・・・と思いました
木の影が少しづつ動いて行く方にもセリは生えていた?の?かな?
投稿: わんちゃん | 2009年7月20日 (月) 17時26分
セリは1日中陰になる所には生えていません。一日のうちのわずかな時間、陰になる所に生えているような気がしています。
陰の写っている写真を撮ったのは午前11時、この陰は朝のうちはありません。そしてこの陰は斜めにずれながら、これからもっと長くなっていきます。
投稿: そよかぜ | 2009年7月20日 (月) 18時07分