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2009年7月 3日 (金)

ミヤマウコギ

 ウコギの仲間(ウコギ科ウコギ属)にも、ヒメウコギ、オカウコギ、ヤマウコギ、ケヤマウコギ、ミヤマウコギ、ウラジロウコギ、エゾウコギなど、たくさんの種類があります。 いずれも掌状複葉で、互いによく似ていて、分類の難しいグループです。
 米沢藩第九代藩主上杉鷹山公がウコギの垣根を奨励したのは、たぶん中国原産のヒメウコギだと思います(米沢を訪れて確認したわけではありませんが・・・)が、このヒメウコギは、新芽が美味しく、切り和えやおひたしなどの郷土料理にも使われています。

Miyamaukogi090620_1

 そんなたくさんの種類のあるウコギの仲間のうちでは、少し珍しい部類に入るミヤマウコギが、金剛山で花を咲かせていました(上の写真)。 といっても、目立たない花ですが・・・
 金剛山では、ミヤマウコギはあちこちで見ることができます。

Miyamaukogi090620_2

 他のウコギの仲間からミヤマウコギを区別する場合、次のような特徴がそろっていたらミヤマウコギだとしていいでしょう。
 まず、複葉の葉柄には小さな刺があります。 小葉の質は薄く、不揃いな重きょ歯縁で無柄です。 そして、花序は今年伸びた長枝の先につきます。 それぞれの花の花柱は2個です。

Miyamaukogi090620_3

 上の写真では、花盤から蜜が噴き出しています。 このような拡大した写真を見ていると、大きさはかなり違いますが、ヤツデに似ていて、ウコギの仲間もヤツデも同じウコギ科であることに納得させられます。

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コメント

ウコギ
初めて聞いたような・・・・

切り和えやおひたしなどの・・・
切り和えって?
と、調べてみたら
ウコギの切り和えと・・・

試食してみたくなりました。
ミヤマウコギの新芽ではダメかしら?
そして、その新芽はいつ頃?
代用が効かなければアカンかな?

投稿: わんちゃん | 2009年7月 4日 (土) 00時02分

よく食べられているのはヒメウコギですが、他のウコギも似たものだと思っていますが、いちど試してみなけりゃなりませんね。ただミヤマウコギは全国的には珍しい植物なので、葉を採集することも慎重に行う必要があります。

投稿: そよかぜ | 2009年7月 5日 (日) 00時35分

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