ハエドクソウ
写真のハエドクソウは7月12日に箕面で撮ったものですが、金剛山にもありますし、そんなに珍しい植物ではありません。 開花は7月から9月です。 ただ、花も小さいですし、多くの人たちに無視されるような存在です。
ところがこのハエドクソウ、なかなかの曲者です。 全草に有毒成分を持っていて、今は知りませんが、昔はハエの幼虫を殺したり、蠅取り紙にも使用されていました。 もちろん名前はここから来ています。
さらに、このハエドクソウは、1科1属1種です。 つまり、仲間がいません。 花のつくりも変わっています。 下の写真の右側の花が分かりやすいですが、上側のガクには3本の棘がついています。
花が終わって果実になっても、この刺はそのまま残ります。 果実は下を向き、茎にピッタリとくっついて、一見イノコズチに似た、いわゆる「引っ付き虫」となります(下の写真)。
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コメント
小さな小さな花なのに、ジャスピンマクロ!
花の表情がとってもよくわかります。
どんな魔法を使えばこんなにきれいに撮せるのでしょう?
蝿取り紙・・懐かしい~~あのくるんくるんの粘着紙でしたね。間違って髪にくっついた時の悲惨なこと!
投稿: ひとえ | 2009年7月21日 (火) 07時00分
可愛いモンには容易に近づくな!!
って、教訓でしょうか?
毒(全身)を持ってて棘もある、
この可愛いお花を見て誰がそんなこと信じましょうか・・・
ハエ捕り紙のあのネバネバの中にハエの神経を麻痺させるモンとこの可愛いお花がどうしても結びつきません。
投稿: わんちゃん | 2009年7月21日 (火) 16時48分
ひとえさんへ
小さなものを写すのに、そんなに複雑な「魔法」は必要ありません。接写のできるレンズまたはカメラで、絞りを絞り込むこと(上の写真の場合はF32)、それだけです。そしてそれでシャッター速度が遅くなってブレるようなら、フラッシュを使用すること。そしてその時に(これが魔法かな?)ディフューザーを使用すること。それだけです。あとは露出補正と構図の問題かな?
ちなみに、上の写真は、三脚は使っていません。
わんちゃんへ
いろいろ誤解があるようで・・・
8mm程度の花をみつめて、ルーペでも使わない限り、「かわいい」という人はまずいないでしょう。
そして刺の反り返っている部分そのものは1mmもありませんので、別に痛いという感覚もなく、刺があると意識する人も少ないでしょう。
投稿: そよかぜ | 2009年7月21日 (火) 23時51分
アララララ~そうなんですかぁ
じゃぁ、私はそよかぜさんが小さなものを見事に写す00に・・・・で
ハエドクソウに誤解を・・・・・
チェック!
ディフューザーって??何モン?
投稿: わんちゃん | 2009年7月22日 (水) 10時08分
F32!かなり絞り込むのですね~。今までそれほど絞って撮したことがないような。
すべて手持ちでフラッシュを使わないから、必然的にそうなるのかも。小さな花の接写だとそれだけ絞っても深度はそんなに深くならないのですね。
ディフューザー、しばらく品定めをしてはみたものの、未だ入手していません。
ヌスビトハギも小さな花ですよね~。あの花この花、よく覗き込めばいい表情を見せてくれる花はいいですね。
投稿: ひとえ | 2009年7月22日 (水) 22時53分
わんちゃん、ディフューザーって「影とり」ですよ。
ひとえさん、検索してみると、自作のディフューザーもいろいろあります。
小さな花で拡大してみると意外な美しさを持った花は多いですね。
投稿: そよかぜ | 2009年7月22日 (水) 23時20分
私、影とり持ってます
ここ2~3日うちに活躍するでしょう。
ひとりで笑ってしまいました。
投稿: わんちゃん | 2009年7月25日 (土) 18時40分