マルバウツギ
ウツギの仲間(ウツギと同じDeutzia属)でマルバウツギという植物があります。 花の咲き始める時期もほぼ同じです。 6月6日の金剛山ではウツギとマルバウツギが枝を交えて咲いている所もありました。
ウツギと葉を比較すると、対生であることなどは共通ですが、マルバウツギの葉は、名前のとおり、ウツギの葉よりも丸っぽい葉です。 それにウツギの葉には短い葉柄があるのですが、マルバウツギの葉は、少なくとも花序の下では無柄です(下の写真)。
花は私の印象では、ウツギより少し花が小さく、花弁の開き具合はウツギより大きいように思います。 でも、もっとはっきりした違いがあります。 それはオシベの花糸の様子です。
ウツギでは花糸が翼状に幅広くなっていて、葯のすぐ下では左右に大きく角状に張り出していることを、ウツギの記事で書きました。 マルバウツギでは、花糸が幅広くなっているのは共通なのですが、“なで肩”になっていて、葯のすぐ下の角状の出っ張りがありません(下の写真)。
念のため、ウツギの花糸の角状の出っ張りを、赤い矢印で示しておきます(下の写真)。 比較してみてください。
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コメント
丸い(マルバウツギ)のはなで肩
いかり肩はウツギ・・・・・
ウツギの仲間のマルバウツギも幹を切ると
空洞になってるんでしょうか?
と聞いてる私はウツギの幹が空洞なのはまだ検証してないのですが・・・
投稿: わんちゃん | 2009年6月 8日 (月) 20時32分
まだまだこの仲間には、ウラジロウツギやヒメウツギなどという種類もあります。
これらの仲間は、みんな茎の中央には空洞が見られます。
投稿: そよかぜ | 2009年6月 8日 (月) 23時59分