ガクウツギ
アジサイのシーズンになってきました。 そこでこのブログでも、あちこちで見た野生のアジサイの仲間を、数回連続で記事にしようと思います。
まずその第1回目はガクウツギ。 名前に「ウツギ」とつきますが、ウツギにはいろいろあることはこのブログでも何回か書いていることで、ガクウツギはアジサイと同じ Hydrangea属に分類されています。 以前記事にしたコガクウツギより大きな花序をつけます。
ガクウツギは本州では東海道から近畿にかけて、それに四国や九州の温帯下部に分布しています。 葉はアジサイの仲間の中では細長く、色濃く光沢があるので「コンテリギ」の別名があります。
花はアジサイの仲間としては早く咲き、5月から6月、写真は6月14日に撮ったもので、既に装飾花に囲まれた両性花は散ってしまい、メシベだけになっています。
装飾花はガク片3片が大きくなります。 通常はこの3片のうち、花序の外側に位置するものが最大になるのですが、写真の花では3片がほぼ同じ大きさです。 神戸市立森林植物園で撮ったものですので、もしかしたら少し他のアジサイの仲間の性質が混じっているのかもしれません。
6月16日のヤブデマリの記事で、アジサイの仲間(ユキノシタ科)の装飾花はガクが大きくなったもので、ヤブデマリなど(スイカズラ科)の装飾花は花弁が大きくなったものだと書きました。 アジサイの仲間の装飾花はガクが大きくなったものですから、裏から見ても、さらにガクがあるというようなことはありません(下の写真)。 ヤブデマリの記事の写真と比較してみてください。
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コメント
アジサイかガクアジサイぐらいにしか
解っていません
最近、目にするアジサイはとにかく大きく豪華さを競っているように思います
野生のアジサイはアジサイの原点のような気がします。
色も白色が多いように思います、が、ま、
どんなのが登場するのか楽しみです
ウチの庭に今年初めてシチダンカが一輪咲いてくれました。
アジサイたちとちょっと違うような気がしました。
投稿: わんちゃん | 2009年6月25日 (木) 16時38分
野生のアジサイの仲間・・アジサイ属のお話なのでしょうか、それともユキノシタ科?
イワガラミとツルアジサイのお話を是非とも伺いたいです。
コガクウツギとガクウツギ、小があれば普通のがあっても当たり前ですね。今までこんな花に会えばコガクウツギだとばかり思っていました。
投稿: ひとえ | 2009年6月25日 (木) 20時59分
今回のシリーズ(といっても短いもの:後がつかえていますので・・・)はアジサイ属に絞ります。
シチダンカ、イワガラミ、ツルアジサイ、みんな登場(できるかな?)!
投稿: そよかぜ | 2009年6月27日 (土) 07時56分