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2009年6月13日 (土)

クリンソウ

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 クリンソウは湿地に生えるサクラソウ科の植物です。 大きく花も美しいので、野生のものは山草として掘り取られて激減し、一方では園芸的に改良されて、花の色も濃い赤から白に近いものまで、いろいろなものが作られています。
 写真のクリンソウは金剛山で撮ったものですが、これは野生種でしょう。 金剛山の山頂付近の神社や「ちはや園地」には園芸種のクリンソウが育てられていますが、金剛山の一部の渓流沿いには、園芸種のクリンソウが登場する以前から、クリンソウがありました。
 金剛山は花崗岩の山で、花崗岩は風化され真砂土となります。 写真の場所は、谷が真砂土と腐葉土で埋められたような場所で、フキなども育っています。

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 クリンソウの花も、他の多くのサクラソウの仲間同様、花柱の長い花をつける株と花柱の短い花をつける株があり、下の花は後者です。オシベが規則正しく並んでいますが、メシベの柱頭は見えません。
 オシベにピントが合っているので、サクラソウ科の花の特徴を。
 ガクが5、花弁が5、オシベが5という花は多いのですが、この場合、多くの花では、ガクと花弁は互い違いの位置に、花弁とオシベも互い違いの位置につきます。 ところが写真で分かるように、クリンソウの花では、5本のオシベは花冠の裂片に重なるように配列しています。 これがサクラソウ科の特徴の一つです。

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 下は果実。 サクラソウ科の果実にはこのような形のものが多いようです。 サクラソウ科のオカトラノオの果実ともよく似ています。

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 クリンソウの「クリン」は「九輪」からきています。 九輪とは、お寺の多重塔の屋根の上にある「相輪」の中ほどを占める9つの輪のことです。
 下は堺市南区にある法道寺多宝塔です。

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コメント

クリンソウ
大好きなお花です
六甲高山植物園に見に行ったことがありました。

ちょっとイメージが違いますぅ
もっと豪華に咲いていました。
いろんな色がありました。

でもでも、山の中で自然に咲いている
クリンソウは可愛くって清楚です。
色合いも程よいピンクが可愛い・・・・

投稿: わんちゃん | 2009年6月13日 (土) 19時50分

庭では栽培種が、山の中では野生種が似合うようですね。

投稿: そよかぜ | 2009年6月14日 (日) 07時57分

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