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2009年6月18日 (木)

アサザ

Asaza090614_1

 土曜日に神戸市立森林植物園の池にアサザが咲いているという情報を得て、日曜にさっそく見に行ってきました。
 アサザは、ミツガシワ科に分類される多年性の浮葉植物ですが、環境省レッドリストの絶滅危惧Ⅱ類にランクされています。 かつては北海道から九州までの各地の湖沼やため池に見られた植物で、1株が数百メートルの大きさを占有するまでに地下茎を伸ばして成長できる植物なのですが、汚染などによる水環境の悪化とため池などの減少、水位の人為的コントロールなどで、水環境は急激に変化し、アサザはそれに耐えられなかったようです。
 アサザの種子は、水中では発芽が抑制され、光の遮られる土壌中でも発芽できません。 また、寒さで発芽が促進されます。 つまり、発芽には四季による水位の変動が必要で、春先の水位低下で種子が空中にさらされることが必要になります。 アサザの語源は、生育する場所である浅沙(アササ=水深の浅い所)からきているとする説があります。
 また、酸性の湖沼では生育できないことも知られています。 さらに、アサザには花柱の長いタイプの花を咲かせる株と花柱の短いタイプの花(写真の花)を咲かせる株の2種類があり、この異なる花の間で花粉のやりとりが行われると良質な種子ができるのですが、減少したアサザにあって、この2種類の株が揃っているのは、もう霞ケ浦しか残っていないのではないかと言われています。 なお、アサザの花のタイプには、もうひとつ、前述の中間型の花があり、この花では自家和合性が高いことも知られています。

Asaza090614_2

 アサザの花は朝開き、午後にはしぼみだします。 いわゆる1日花で、柔らかい花冠の裂片の縁は、房のように細かく裂けています。 オシベは5本、メシベの柱頭は深く2裂し波を打ったようになっています。

Asaza090614_3

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コメント

アサザを元気に育てるには環境的にいろんな条件が整わないとアカンのですね、
人に住みやすく(?)したらお花や虫たちには住みにくくなるんですね・・・・

この花は見たことないです
なのに「環境省レッドリストの絶滅危惧Ⅱ類にランクされています」 
ですか、ザンネンです。

投稿: わんちゃん | 2009年6月19日 (金) 15時28分

森林植物園のアサザは見事ですよね~。大好きな花です。一面に広がって、あるところでは睡蓮と混じり合い、近くではコウホネも咲いて。
数年前、ここではアサザが増えすぎて・・みたいなお話を聞いたような記憶が。
環境が合えば伸びやかに育つのですね。

投稿: ひとえ | 2009年6月19日 (金) 21時54分

こんばんは♪
去年島原城のお濠で葉っぱだけ広がっていて
帰って調べるとアサザでした
朝だけ咲くからもう花が萎んで見れませんでした
黄色い花面白いかたちしてますね
今年はリベンジしたい!

投稿: エフ | 2009年6月19日 (金) 22時34分

わんちゃん、「人の住みやすい環境に自然を変える」から「人と自然の共存を図る」へ、考え方は確実に変わっています。アサザの保護活動もあちこちで起こっています。そんなに悲観することもないでしょう。

ひとえさん、森林植物園のアサザはほんとうに見事ですね。いったん株が定着し、水質が合えば、大きく育つのですが・・・。
コウホネは今日(19日)の記事にしました。

エフさん、花はほんとうに繊細です。ぜひリベンジを! できるものなら花弁を手で触れてみてください。

投稿: そよかぜ | 2009年6月19日 (金) 23時36分

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