クマノミズキ
ミズキとクマノミズキ(上の写真)、遠目にはたいへんよく似た木ですが、花の時期は、かなり違います。 金剛山ではミズキの花は、山麓では5月下旬、山頂付近で6月上旬、クマノミズキの花は山麓で6月下旬、山頂付近で7月上旬、ほぼ1ヶ月遅れです。
花の一つひとつは小さく、花弁4、オシベ4、メシベの根元には花盤があり、蜜を分泌しています。
上で、遠目には似ていると書きましたが近づけばはっきり区別できます。 ミズキの葉は互生ですが、クマノミズキの葉は対生です。
葉腋には芽があります。 この芽が伸びて枝になります。 ですから、対生の葉を持つ木の枝も対生になります。 もっとも日当たりの様子などで枯れ落ちる枝も出てきますから、ある程度太い枝になると、枝が対生というのは当てはまらない場合も多くありますが、少なくとも細い枝では対生になる場合が多くなります。
なお、花序の枝は、向かい合わせの腋芽が伸びたものでもなく、上の話とは無関係で、対生ではありません。
花序の枝は、花の終わった後は実をつけ、秋には枝サンゴのように美しい色に染まります。(詳しくはこちら)
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コメント
小さな花の塊が大きな花になって、
茂った葉っぱの上の方に咲いてる・・・
と想像してます。
木の下から見るより、高いところから
クマノミズキを見るようなカンジでしょうか?
そんなところもミズキと似てるように思います。
いいや、
一枚目のはそうでもなさそう、
登山道から撮れたのかな?
と、いろいろ想像してます。
投稿: わんちゃん | 2009年7月 1日 (水) 18時24分
1枚目は道路に面している木で、横からも光が当たるので、こんな咲き方をしています。
花が水平面状に並んで、上を向いて咲く傾向は変わりませんから、クマノミズキも、林の中から見上げて花を探しても、ほとんど見えないということになります。
投稿: そよかぜ | 2009年7月 2日 (木) 06時29分