« ホウチャクソウ | トップページ | チゴユリ »

2009年5月17日 (日)

イワツバメ

Iwatubame090510_1

 岩湧山の山頂は茅場になっていて、高木が無く、遠くまで見通しがききます。 その広々とした空間を、イワツバメがさかんに飛びまわっていました。
 大阪府に住む私たちがよく見るツバメの仲間(ツバメ科)の鳥としては、ツバメ、コシアカツバメ、イワツバメが挙げられます。 ツバメとコシアカツバメは民家によく巣を作るのに対し、イワツバメはその名のとおり、本来は断崖に巣を作っていたのですが、近年は比較的大きな建造物である橋や工場等が岩場に見えるのか、そんな所にも集団で巣を作りだしています。
 岩湧山の山頂付近を飛び回っているイワツバメの巣がどこにあるのかは分かりませんが、麓の滝畑ダムの近くにも集団営巣地があり、そこから来ているのかもしれません。

Iwatubame090510_2_2
   集団で飛び回るイワツバメ
    右の2羽は背中側が、左の2羽は腹側が写っています。


 ツバメ、コシアカツバメ、イワツバメの飛んでいる時の見分け方ですが、背側から見ると、ツバメは頭上から尾まで黒色であるのに対し、コシアカツバメは、その名のとおり、腰の部分が赤く、イワツバメでは腰の部分が白くなっています。 また、ツバメでは、尾の外側の羽が長くなっていますが、コシアカツバメではツバメ以上に長く、イワツバメでは長くなっていません。

Iwakosiaka090510_1
   イワツバメ(右下)とコシアカツバメ(上) 左下は???

 岩湧山頂付近では、イワツバメよりは少数ですが、コシアカツバメも飛んでいました。 下の写真では、コシアカツバメの下面にある褐色の細い縦斑や、顔の側面にある赤褐色の部分も写っています。

Kosiaka090510_2

Kosiaka090510_1

※ 広東料理の高級食材とされている「燕の巣」はアマツバメ科のアナツバメ類のうちのジャワアナツバメなど数種の巣であり、上記のツバメ科の鳥たちとは全く別のグループの鳥です。

|

« ホウチャクソウ | トップページ | チゴユリ »

野鳥2 陸の鳥」カテゴリの記事

コメント

きれいな青空を悠々と飛び回るツバメたち

散歩の時に飛び交ってるツバメは
地面すれすれくらいに跳んでます
その地面は堤防の草むらの土手です
虫とかがいるのかな?

ツバメ
で、そんなにいろいろと種類があるとは知りませんでした。そして、空高くいつまでも飛び回っているって言うのも家の近所ではあんまり見たこと無いです

投稿: わんちゃん | 2009年5月17日 (日) 22時52分

ツバメの仲間は飛びながら、飛んでいる小さな虫を上手に捕らえています。
虫のいる高さを飛ぶわけですから、条件により、飛ぶ高さは違ってきます。

投稿: そよかぜ | 2009年5月18日 (月) 01時02分

じゃぁね、虫たちもそんな高い空中を飛んでるのでしょうか?

写真で見る限り、高い空中を想像します。

投稿: わんちゃん | 2009年5月19日 (火) 14時35分

イワツバメたちの餌になっている虫たちは、高く飛んでいるというよりも、山の斜面に沿った上昇気流によって、高く吹き上げられたものも多いのではないでしょうか。

投稿: そよかぜ | 2009年5月20日 (水) 01時10分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: イワツバメ:

« ホウチャクソウ | トップページ | チゴユリ »