ホウチャクソウ
岩湧山で写したホウチャクソウです。 岩湧寺周辺や「いわわきの道」のあちこちで見ることができました。
ホウチャクソウはユリ科のチゴユリ属(Disporum属)に分類される植物ですが、チゴユリとはかなり印象が違います。 まず、茎が枝分かれします。 それに、花被片はチゴユリのように開きません。 むしろアマドコロの仲間のようにも見えますが、アマドコロの仲間は花被片が合着しており、合着していないホウチャクソウやチゴユリなどとは違います。 アマドコロやナルコユリの若芽は山菜となりますが、ホウチャクソウには毒がありますので、注意が必要です。
ホウチャクソウの「ホウチャク」は、「宝鐸(ほうたく)」から来ています。宝鐸とは寺院建築物の軒先の四隅に吊り下げられた小型の鐘です。 下は堺市南区鉢ヶ峯寺にある法道寺多宝塔の宝鐸(水色の矢印で示した部分)です。
ホウチャクソウは毎年生える場所が少しずつ違っていて、1年草のようにも思えるのですが、じつは地下茎が伸びて、その先端から花を咲かせる茎が地上に出てくる「擬似一年草」(詳しくはチゴユリの記事でどうぞ)です。
(参考) アマドコロ
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コメント
俯いて咲く花は、何とのう可愛いですね。
>「いわわきの道」のあちこちで見ることができました。
の、「いわわきの道」は遊歩道が整備されているのですか?
投稿: わんちゃん | 2009年5月17日 (日) 22時56分
「いわわきの道」は遊歩道ともいえますが、岩湧山への登山道の一部でもあります。
参考までに、付近の地図を載せておきます。
投稿: そよかぜ | 2009年5月18日 (月) 01時13分