トチノキ
トチノキは谷間などの水分の多いところによく見られる高木で、葉は対生し、長い葉柄の先に5~7枚の小葉を掌状につけた、たいへん大きな複葉です。 新緑の頃、この葉を逆光で見るのが私は大好きで、小葉の隙間から漏れた光がその下の葉に作る、明るい複葉のような模様もおもしろいものです。
花は枝先に直立する円錐花序を作り、1つの花序に雌花と雄花が混じった状態で、たくさんの花をつけます。
1つの花は、花弁が4枚、白色で、中央部は黄色~淡紅色を帯びています。 オシベは7本、上側の3本と下側の4本のグループに分かれる傾向があるようで、順々に花の前方に大きく突き出して花粉を出していっているようです。
下は上記の雌花と雄花を区別してやろうと、望遠レンズで花を撮ってみたのですが、どの花にもメシベが見当たりません。 咲きはじめには雄花が多いのかもしれません。
秋には大きな実をつけ、この種子を渋抜きし、栃餅などとして利用しますが、この実の元になるメシベの子房は3室です。
これまでに何度か、多くの花には基本となる数があると書いてきましたが、この花弁4枚、オシベ7本、子房3室という数は、どのように説明をつければいいのでしょうか。
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コメント
好天気バンザ~イ
ミドリの濃淡がきれいですね。
葉脈がキチンキチンととても几帳面・・・・
その分、お花はモジャモジャ
投稿: わんちゃん | 2009年5月14日 (木) 22時10分
花よりも葉が目立つ木というのも珍しいですね。
投稿: そよかぜ | 2009年5月15日 (金) 02時16分