フデリンドウ
金剛山の尾根筋の落葉樹の林床に咲いていたフデリンドウです(5月2日撮影)。 この場所には10株ほどありました(上の写真と下の写真は、似ていますが、別の株です)。 対生の厚めの葉をつけています。
リンドウという名前だけで秋の花のイメージを持つ人もいますが、このフデリンドウをはじめ、ハルリンドウやコケリンドウなども、山地の林内に春咲くリンドウです。
これらのリンドウの仲間の花は、日が当たっている時だけ開き、曇天や日陰ではツボミの時のように閉じています。 フデリンドウの名は、この時の花の様子を筆先に例えたものでしょうが、それだけなら、ハルリンドウなどでも同じことです。
じつはハルリンドウやコケリンドウでは、花の時期に茎につく葉より大きな根生葉がありますが、フデリンドウにはありません。 このことが筆の柄と筆先のイメージにになっているのでしょう。
なお、上に書いたように、フデリンドウは乾き気味の場所で見られるのに対し、ハルリンドウは湿地に生えますし、コケリンドウは名前のとおり小型です。
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コメント
こんにちは。
春先にフデリンドウを探すのが楽しみです。今まで気付かなかった場所に顔を出しているのを見つけると嬉しくなります。
投稿: 多摩NTの住人 | 2009年5月 6日 (水) 09時47分
ほんとうに春を感じさせてくれるかわいい花ですね。葉のわりあいに大きな花で、精一杯咲いている感じがします。
投稿: そよかぜ | 2009年5月 6日 (水) 18時32分
>日が当たっている時だけ開き、曇天や日陰ではツボミの時のように閉じています。
そうだったんですか?
知りませんでした。
じゃぁ、この日はラッキーでしたねぇ・・・
その思いが写真の中のお日様の存在感に現れてますね。
一本の茎に二つづつ咲いてますね
ニリンドウ?
投稿: わんちゃん | 2009年5月 8日 (金) 10時44分
ニリンソウの側のニリンドウ???
金剛山では1本の茎に咲いていたのは1~2個の花でしたが、10個程度の花をつけることもあるようです。
投稿: そよかぜ | 2009年5月 9日 (土) 06時31分