モモスズメ
遠くから見ると、枯葉が引っかかっている、そんな色でした。 一応確認を、と思って近づくと、モモスズメの雌雄!
モモスズメの「モモ」は、幼虫がモモやウメなどのバラ科の果樹の葉を主に食べるからでしょうが、翅を広げると、後翅は美しい桃色をしています。
モモスズメは中国でも「桃六點天蛾」と呼ばれていて、やはり「桃」がつきます。 なお、「天蛾」はスズメガのことで、六點(六点)とは、前翅に1つと後翅に2つある黒い斑状の模様(左右合わせると6斑)でしょう。
スズメガの仲間の成虫には、口吻が発達しているものが多く、いろいろな植物の花の蜜や樹液を吸引することを、カラスウリの記事などでも触れていますが、このモモスズメは、口吻が退化し、摂食できません。 ですから、活動に必要なエネルギーは、幼虫時代に蓄積された養分だけでまかなうことになります。
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コメント
>モモスズメは、口吻が退化し、摂食できません。 ですから、活動に必要なエネルギーは、幼虫時代に蓄積された養分だけでまかなうことになります。
う~~ん です。
あんまり飛び回ったりはできないんでしょうかね?エネルギーを小出しにするとか?
投稿: わんちゃん | 2009年5月29日 (金) 11時40分
夜に飛ぶスズメガの仲間の多くは、夜はすごいスピードで飛び回るのですが、昼間はほんとうにおとなしくしています。
このモモスズメの夜の姿を見たことはありませんが、写真を撮っている間は動く気配は全くありませんでした。
投稿: そよかぜ | 2009年5月29日 (金) 21時37分