金剛山メモ090502
5月2日、金剛山に行ってきました。 記録を見ると、ほとんど毎年のように5月の連休中に金剛山に登っています。
今回のコースは登山口からカトラ谷を通り、山頂からちはや園地を回遊し、タカハタ谷を下りました。
カトラ谷に入ると、あちこちでミソサザイの囀り。 すぐ近くでも姿を見ることができました。 谷の上部のニリンソウの群落は例年通りの見事な姿(下の写真)。 ヒトリシズカもまだ花が残っていました。 ヤマシャクヤクは殆どの株がツボミですが、咲いているものもありました。
葉を広げ始めた落葉樹の中を歩けば、オオアカゲラのドラミングや、ツツドリ、キビタキ、クロツグミ、センダイムシクイ、ヤブサメなどの鳥たちの声が聞こえてきます。
山頂では緑色の花を咲かせる金剛桜など、いろんな桜が咲いていました。 例年5月3日は「さくらまつり」が行われ、金剛山登山者の集まりである金剛錬成会会員の表彰のほか、いろいろなイベントが行われますが、その準備も整っていました(下の写真)。
ちはや園地の見晴らしのいい所に立てば、「山笑う」の季語のように、黄色みを帯びた緑、赤みを帯びた緑、濃い緑、淡い緑と、“表情”豊かな林の姿があります。
山頂付近では、ゴジュウカラ、ヤマガラ、シジュウカラ、カケス、オオアカゲラなどの姿を見て、ヒガラやメボソムシクイなどの声に送られて山を降りました。
虫たちの姿は、時期的に多くなるときには早かったのですが、ビロードツリアブのホバリングやクロマルハナバチの飛び回る姿、成虫越冬したのであろうイタドリハムシなどを見ることができました。
上記以外で、今回のコースで咲いていた主な植物を、下に書いておきます。(ほぼコース順に並べてあります。)
クサノオウ、ツルカノコソウ、カキドオシ、ムラサキケマン、ミヤマキケマン、ウワミズザクラ、マルバアオダモ、ヤマブキ、ヤマエンゴサク、フデリンドウ、タニギキョウ、エンレイソウ、ツクバネソウ、ヤマルリソウ、コガネネコノメソウ、ヨゴレネコノメ、ツルキンバイ、ミヤマカタバミ、ヤマトグサ、ハルトラノオ、ヤマハコベ、ウリハダカエデ、コバノミツバツツジ、クリンソウ(植栽)、ツクシシャクナゲ(植栽)、ヤマブキソウ、シラネアオイ(植栽)、イチリンソウ、ミヤマシキミ、ムロウテンナンショウ
※ 記事に載せたもののいくつかは、今後、独立した記事として取り上げていく予定です。
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コメント
ムロウテンナンショウ
すばらしい写真ですね
投稿: tumumasi | 2009年5月 4日 (月) 07時58分
ありがとうございます。西日がうまく背後から差し込んでくれていました。
投稿: そよかぜ | 2009年5月 4日 (月) 08時10分
ムロウテンナンショウ
お日様からのステキなプレゼント、
そよかぜさんの感性とがピッタリ・・・・
金剛山の何処で?ですか?
>またいつか、痛んでいない、もっと清楚なヤマシャクヤクの写真を紹介したいと思います。
”一輪入魂”撮れましたでしょうか?
この時期、金剛山が一番きれいな時なんですね・・・・
投稿: わんちゃん | 2009年5月 5日 (火) 14時30分
> ムロウテンナンショウ
> 金剛山の何処で?ですか?
タカハタ谷の下の方です。
>> またいつか、痛んでいない、もっと清楚なヤマシャクヤクの写真を紹介したいと思います。
> “一輪入魂”撮れましたでしょうか?
載せたい写真がいっぱいで、なかなか載せられません。
> この時期、金剛山が一番きれいな時なんですね・・・・
春山は淡治にして笑うが如く、
夏山蒼翠(そうすい)にして滴(したた)るが如く、
秋山明浄(めいじょう)にして粧(よそお)うが如く、
冬山惨淡(さんたん)にして眠るが如し
(臥遊録)
投稿: そよかぜ | 2009年5月 5日 (火) 17時52分