フサザクラ
4月5日の金剛山ではフサザクラがちょうど見ごろでした。 とは言っても、花が終わっている木もあれば、まだこれから咲く木もあり、このように多様な“個性”のあるのが“野生”の状態、ソメイヨシノのように人の手によって“個性”が揃えられた植物とは違っています。
フサザクラは「サクラ」という名前がついていますが、バラ科のサクラとは全く違った植物で、フサザクラ科に分類されています。 葉に先立って花が咲くのはソメイヨシノなどと共通ではありますが・・・
花のつくりは、房のように見えているのはオシベで、オシベの付け根にはメシベがありますが、花弁もガクもありません(下の写真)。
日当たりのいい所の花はオシベが赤く美しく色づいているのですが、日当たりの悪い所の花は、上の写真のように、白っぽい色をしています。
フサザクラ科の植物は世界的には珍しく、日華区系に特産する科で、日本、中国、ヒマラヤに3種があるのみです。
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コメント
ぱぁ~~っと、華やかでなく、
おとなしいカンジが好きですねん・・・
か細そうな枝ぶり、ちょっとの風にでも
ユラユラユラァ
>フサザクラ科の植物は世界的には珍しく、日華区系に特産する科で、日本、中国、ヒマラヤに3種があるのみです。
スゴイのんが金剛山には生えてるんですね。
すごい!!
投稿: わんちゃん | 2009年4月10日 (金) 22時11分
> スゴイのんが金剛山には生えてるんですね。
世界的には珍しい植物でも、あるところにはたくさんあるわけで、日本ではそんなに珍しい植物ではありません。
ただ、目立つ時期が短いので、気が付かない場合が多いでしょうが・・・
投稿: そよかぜ | 2009年4月11日 (土) 07時23分