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2009年4月28日 (火)

クロジ

Kuroji090418_1

 大阪城で撮ったクロジです。 胸の様子といい、上嘴は黒っぽくて下嘴は肉色であることも、足が肉色であることも、クロジの特徴です。 でも、メスではないようですし、オスにしては黒味が足りません。 若いオスがまだ夏羽に成りきっていないのでしょうか?
 クロジはホオジロ科の鳥ですが、多くのホオジロ科の鳥に見られる外側尾羽の白斑はありません。

 昨日のアカハラ同様、大阪付近ではクロジも冬鳥です。 この冬には箕面でも見ました(写真には撮れませんでしたが・・・)。 暖かくなると少し北に移動し、繁殖は本州中部以北で行います。 本州中部では留鳥、北海道では夏鳥です。 移動距離は短く、アカハラなどと違って、日本国外で見ることは珍しい鳥です。

 ところで、このクロジの「ジ」はどういう意味でしょうか? クロジの漢字を調べると「黒鵐」となっています。
 菅原浩・柿澤亮三 編著の『図説 鳥名の由来辞典』(柏書房)という本があります。 この本によれば、「鵐」は「しとと」と読み、奈良時代や平安時代にはホオジロ(の仲間)のことを指し、すでに『古事記』にこの名が出ているそうです。
 室町時代になると、「しとと」を「あをじとと」(アオジ)と「ほほじろ」(ホオジロ)に区別するようになり、「しとと」は主にアオジを指すようになってきました。
 この後「しとと」は「じとと」になり、さらに「あをじとと」と「くろじとと」が区別されるようになり、江戸時代になると、「あをじとと」が「あをじ」に、「くろじとと」が「くろじ」になったようです。
 では、最初に戻って「しとと」とは何でしょうか。
 「鵐」は「巫+鳥」です。 『古語拾遺』には巫女(みこ)が神社で占いをする時に、側にホオジロ(と思われる鳥)を置き、この鳥の動作を見て占いをしたという事が書かれています。
 これとは別に、もしかしたら「しとと」は「しと(湿)+と(処)」かもしれません。 「しと(湿)」は「しっとり」や、雨が「しとしと」などとつながります。 たしかにアオジもクロジも薄暗い地面で餌を探していることの多い鳥です。

 下はアオジ。 '09年4月19日に、堺市南区畑で撮りました。 アオジも北へ向かうのですが、普段はこんな所にあまり出てこないアオジも陽気に誘われて囀りたくて出てきた風情。 頭頂部の羽を立てています。
 背景の色は、建物の壁の色です。

Aoji090419_1

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コメント

>アオジも北へ向かうのですが、普段はこんな所にあまり出てこないアオジも陽気に誘われて囀りたくて出てきた風情。 
頭頂部の羽を立てています

えっえ~?
こんなに長い羽?
と、まんまとひっかかるあわてんぼうなわんちゃん・・
拡大してみて、すぐに納得。

クロジのジがぶっとんでしまいました、
すぐにジックリ読み返しました。

投稿: わんちゃん | 2009年4月28日 (火) 16時29分

なるほど言われてみれば、紛らわしい枝が頭頂部から延びたように写っていますね。

投稿: そよかぜ | 2009年4月29日 (水) 00時01分

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