オスのツマキチョウ
ツマキチョウは春のみに見られる可憐な蝶です。 私の好きな蝶なのですが、なかなかとまってくれませんし、近づくとすぐに飛び立ってしまい、撮影の難しい蝶です。
いる所にはたくさんいるのですが、どういうわけか分布が限られているチョウですので、今回は以前見かけて撮影できなかった場所に、いちばん個体数の多いであろう頃を見計らって行ってきました。 とは言っても、幼虫の食草はタネツケバナなどの野生のアブラナ科ですので、家のすぐ近くの田の広がる場所です。
出かけたのは4月19日、ツマキチョウは晴れた暖かい日にはよく活動するのですが、天気の悪い日は活動しません。 この日は雲ひとつ無い暖かい天気、予想どおりたくさんのツマキチョウが飛び回っていました。 チョウは他にもモンシロチョウ、モンキチョウ、アゲハチョウ、ルリタテハ、ベニシジミなども見ましたが、いちばん多かったのがこのツマキチョウでした。 これだけいれば、暫く待てば花にとまってくれるツマキチョウもでてきます。
ツマキチョウの飛んでいる所を何気なく見ていると、モンシロチョウと区別できないかもしれません。 両方が飛んでくれると、ツマキチョウの方がモンシロチョウより小さいですし、飛び方もせわしなく飛びますので、はっきり区別できます。
ツマキチョウのオスは前翅の表の先端に橙色の部分がありますが、メスではこの部分が白色です。 妻が黄色なのではなく、オスの端(つま)が黄色なんですね。
この日見たツマキチョウは、どういうわけかオスばかりでした。 オスよりメスの方が発生は遅いのですが、もうとっくにメスも羽化している時期なのですが・・・
下は横から撮ったところです。 後翅の裏は、迷彩色のように繊細な網目模様になっています。 これもこのチョウの私が好きなところです。
ツマキチョウはこの後、卵から孵った幼虫は夏にはサナギになり、翌春までの眠りにつきます。
※ 追記
翌年にメスも撮ることができました。 その様子はこちらに載せています。
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コメント
病院の庭にタネツケバナがいっぱい咲いてる場所がありました(田んぼじゃなかったですけど)
飛んでいたのかなぁ?
桜に夢中になってて、気がつかなかった・・
(4月9日頃)
ツマキチョウの妻も
そよかぜさんがお好きな後翅の裏は、迷彩色のように繊細な網目模様になっているのかしら?
投稿: わんちゃん | 2009年4月21日 (火) 22時23分
後翅の裏の網目模様はオス・メス共通です。ですから前翅を後翅で隠すようにとまっていると、灰色っぽい蝶に見えます。
投稿: そよかぜ | 2009年4月22日 (水) 06時57分