セツブンソウ
節分の頃から咲きだすとも、冬と春の分かれ目に咲くともいわれるセツブンソウ、かわいい花で、ぜひ写真に撮りたいと思っていました。
でも、早春に咲く野草の中でも開花時期の早さはトップクラスの可憐なセツブンソウは山草愛好家達にも人気が高く、業者に乱獲され、石灰岩を好むということもあって、大阪付近でよく知られている自生地は、兵庫県丹波市青垣町や伊吹山山麓など、限られています。
自生地で雪を割って咲く姿も撮りたいのですが、最近ではあちこちの植物園などでも見られるようになってきましたので、とりあえずは近場でと、自宅の近くの河内長野市にある「大阪府立花の文化園」に行って来ました。
セツブンソウはキンポウゲ科に分類されています。 花の径は約2cm、花の後ろにある、不揃いに分裂した葉のように見えているのは苞葉で、これとは別に、塊茎から直接葉を出す(根出葉)のですが、写真には写っていません。 根出葉は少し遅れて出てくるようです。
このブログでも、これまで何度か早春に咲くキンポウゲ科のスプリング・エフエメラル(キクザキイチリンソウの項を参照)を載せてきました。 セツブンソウの花もこれらのキンポウゲ科の花と多くの共通点を持っています。 花弁のように見える白いものはガクで、花弁は退化して二股に分かれた黄色い蜜腺になっています。 オシベは多数、まだほとんど花粉を出していないようです。 そのオシベに囲まれて2~5本のメシベが存在します。
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コメント
ちょっと
俯き加減に咲いてるのが、なんともカワイイ
地べた近くで咲いてるように見えます。
茎が短そうですね
花びらと思ってるのがそうや無いのですか
お花の仕組みはなかなか、奥が深いデス
投稿: わんちゃん | 2009年2月14日 (土) 19時07分
こんばんは。
セツブンソウは可愛いですね。私もちょうど記事にしたところです。春到来で、植物観察がさらに楽しくなりますね。
投稿: 多摩NTの住人 | 2009年2月14日 (土) 21時00分
わんちゃん、記事でも花の径が約2cmだと書きましたが、たぶん実物を見ると、思っていたよりも小さい! と感じるのではないでしょうか。ほんとうにかわいい花です。
多摩NTの住人さん、記事の日がみごとに重なりましたね。そちらでは少し葉も出ているようですね。
投稿: そよかぜ | 2009年2月14日 (土) 21時30分