コイカル
2月2日にイカルについての記事を載せましたが、今日はそのイカルに近縁のコイカルです。 もちろん「小さなイカル」の意味で、データによれば、イカルの翼開長が 23cm、コイカルの翼開長が 18.5cm ですから、たしかにひとまわり小さいのですが、イカルの群に混じっているコイカルを見ても、そんなに大きさの差は感じません。
【イカルとコイカルのオスの比較】
コイカルのオスは、顔の黒い部分はイカルよりも目の後方まで広がっていて、イカルが背も腹も灰色なのに対して、コイカルの背中は褐色がかっており、腹もオレンジ色を帯びています。 また、黒っぽい翼にある白斑は、イカルが1つであるのに対してコイカルは2つ、コイカルでは翼の先端も白です。 嘴は両者とも黄色ですが、コイカルの嘴の先端は黒くなっています。
イカルでは雌雄の差はほとんど無いのですが、コイカルのメスの顔は黒くなく、別の鳥のように見えるのですが、写真の群にはコイカルのメスは発見できませんでした。
コイカルはロシアの沿海州や朝鮮半島から中国の揚子江流域にかけての地域で繁殖し、日本には本州以南に主に冬鳥として、少数が飛来します。 しかし例外的に、熊本県や島根県では繁殖も記録されています。
イカルは日本ではコイカルよりはるかにたくさん観察されます。 しかし世界的に見ると、イカルの分布は東シベリアや中国東部などの東アジアのごく狭い範囲に限られていますので、世界的にはコイカルの方が個体数は多いのかもしれません。
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コメント
コイカルとイカル
コがついてるだけやん・・・・
なら、小さいだけ?
と、思ってたら
なんのなんの、違いは結構、追及できてるんですね。
しかし、飛び交ってるコイカルやイカルを見て、この違いがすぐに思い出せるかが、
大モンダイ・・・・・(私がですよ)
投稿: わんちゃん | 2009年2月23日 (月) 16時16分
こんばんは♪
口でか~
顔を見ると笑ってしまいますが
イカルもコイカル目が鋭いですね
ナンキンハゼの実を食べてるのを見たことありましたが
さてイカル?コイカル?どっちだったのか?
投稿: エフ | 2009年2月23日 (月) 22時37分
お二人さんへ
記事にも書きましたが、コイカルは日本ではかなり珍しい鳥です。このような鳥の群を見たら、まずイカルだと思って間違いないでしょう。そして、その中に少し違うな、というものが混じっていたら、コイカルかもしれないと注意する、ということでいいと思います。
エフさん、たしかにイカルもコイカルもやさしい表情ではないですね。
投稿: そよかぜ | 2009年2月23日 (月) 23時36分