クロツラヘラサギ
大阪南港野鳥園に、1週間ほど前からクロツラヘラサギの幼鳥が来ているというので、見に行ってきました。
クロツラヘラサギはトキ科に分類されていて、繁殖地は朝鮮半島北西部とみられています。 日本には冬鳥として、主に九州や沖縄に飛来しますし、少数ではありますが、日本で夏を過ごす個体例も報告されています。 しかし、世界的に見て、個体数の少ない鳥です。
クロツラヘラサギの名は、面(つら)つまり顔の裸出部分が黒くて、くちばしがヘラのようになっているサギ(のような鳥:コサギやダイサギなどはサギ科)、という意味です。 夏羽は冠羽と胸が橙色になりますが、冬の羽はほとんど白一色です。
成鳥では嘴も黒いのですが、写真のクロツラヘラサギは、まだ嘴に淡い肉色が残っています。
餌は、このヘラのようなくちばしを水の中で左右に振り、くちばしに触れた魚やカエルなどの水中の生き物を捕食します。
でもこの日は、1時頃から2時間ほど観察していましたが、ほとんど1本足で寝たまま。 たまに毛づくろいをしたときを狙って撮ったのがこの記事の写真ですが、休憩の1本足スタイルは崩しませんでした。(手前にいるのはアオサギです。)
(情報によると、この後しばらくして、ツクシガモの所へ飛んで行ったようです。)
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コメント
もう片方の足はどないなってるんでしょうかね?
>でもこの日は、1時頃から2時間ほど観察していましたが
そんなに長い間、1本足で立ったまんま寝てるの?
この日は特別、寒かったんじゃないですか?
観察ご苦労様でした。
投稿: わんちゃん | 2009年1月29日 (木) 21時09分
もう片方の足は曲げて腹にくっつけています。
カモ、サギ、トキなどの多くの鳥が立って休む時は1本足です。
毛が無くて体温が奪われやすい露出部分を少なくする意味もあるのでしょうが、これらの鳥の場合は、眠っている間など無意識のうちに体を安定に保つには1本足の状態がいちばん簡単なようです。
重心が少しでもずれると、それを神経が無意識のうちに脳に伝え、重心を元に戻すような神経系のしくみを持っているのだと思います。
投稿: そよかぜ | 2009年1月30日 (金) 00時08分