チカラシバ
子供の頃から親しんだ草でした。 穂を下から指でしごくと、小穂が指の間に集められるので、それをイガのついたクリに見立てました。 また、そのようにして小穂を取り去って軸だけになったものを、鞭として手の甲をたたきあったものです。
さらに、悪質なものになると、穂をちぎって、穂の下側を上にしてズボンの裾から入れると、動くたびに穂がズボンの中を上へ上へと登っていきます。
チカラシバの種子散布の方法は、フック状のものも無く、粘液も無いのですが、ひっつき虫としてです。 長く弾力のある剛毛が動物の毛や私たちの衣類に絡みつきます。
種子の周囲に長い剛毛がある様子は、一見11月26日に記事にしたケチヂミザサなどと同じように見えます。 しかし、ケチヂミザサの場合は種子を包み込んでいる頴の先が伸びたノギであったのに対し、チカラシバの剛毛は、小穂の付け根部分から出ていて、総苞毛とも呼ばれています。
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コメント
う~~ん
子供のころ、男の子と女の子とでは
遊び方が全然違うなぁと思いました。
私は男の子たちと一緒に遊んだりもしましたが、チカラシバという草を遊びのネタに使った記憶は無いです。
遊ぶ範囲内に生えていたのかな?
そよかぜさんたちが遊びの中でチカラシバの種子散布のお役に立ってたわけですね。
投稿: わんちゃん | 2008年12月 1日 (月) 19時40分
> 遊ぶ範囲内に生えていたのかな?
私の子供の頃の家の近くの農道で印象に残っているのは、道の真ん中のオオバコと道の端のチカラシバなんですが・・・
投稿: そよかぜ | 2008年12月 2日 (火) 00時35分