ケチヂミザサ
ケチヂミザサの種子散布の方法はとても変わっています。 1つの種子は5枚の頴(えい)(下の注)で保護されていて、第1頴~第3頴の先には太く長いノギがあります。 このノギは未熟な種子を保護する役割があるのでしょうが、種子が成熟すると、ノギの表面の細胞が解けて、粘液に変わり、動物の体に粘り付いて種子の散布が行われます。 上の写真でも粘液があちこちで水玉のようになって光っています。
ケチヂミザサの名前は、笹の葉を小さくしたような葉の葉面が縮んで波を打ったようになり(下の写真)、花軸や葉に毛が多いことによります。
花は8~10月、このブログのこちらで記事にしています。
注)
5枚の頴とは、第1包頴、第2包頴、退化した第1小花の護頴、種子をつくる第2小花の護頴と内頴です。 これらのつくりはエノコログサの仲間などと同じで、こちらで記事にしています。
ケチヂミザサ=チヂミザサ はこちらにも載せています。
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コメント
それで、どんなお花が咲くのかな?
と、思ったら親切にご案内していただいて、また、未来を予測されて
「種子の散布はとても変わっています」と
今日のblogにひとっ飛び・・・・
5枚の頴とは・・・・
投稿: わんちゃん | 2008年11月26日 (水) 18時08分
リンクは本ではできないPCならではの機能ですからね。
> 5枚の頴とは・・・・
エノコログサの記事では分かりにくいですか?
投稿: そよかぜ | 2008年11月27日 (木) 01時06分