ウラジロノキ
里山の林の中を歩いていると、赤い実がいっぱい落ちていました(上の写真)。 柄のついている反対側にガクやオシベのあと、リンゴなどと同じつくりです(柿やミカンなどは柄の側にガクのあとがあります)。 果実の表面には薄茶色で小さな丸い皮目が点在しています。 これはウラジロノキの実、かじると、すっぱいリンゴに似た味がしました。
周囲を見渡すと、ありました。 大きなウラジロノキです(下の写真)。 ウラジロノキの名前は葉の裏が白いからなのですが、下から見上げたのでは見えるのは葉の裏ばかり、表と裏の比較はできません (^-^;)
でも、改めて落ち葉が敷き詰められた地面を見ると、明らかに葉の裏が他の葉より白っぽい落葉があります(下の写真)。 これがウラジロノキの葉です。
多くのウラジロノキの落葉は、葉の表を内側にして丸まっていて、葉の裏側が見えています。
ウラジロノキは尾根などの乾燥しやすい場所でも生育できる木なのですが、その理由のひとつとして、夏の暑い日など水分不足が心配される状態になると、元気な葉でも葉の表を内側にして丸くなります。 葉の裏が白いのは白毛が密生しているからなのですが、この葉の裏側を太陽に向けることで、水分の蒸散を防ぐとともに、太陽光を反射するしくみなのです。
高木でこのように葉が光に対して反応する植物は他にはあまりないのですが、このような葉の丸まりやすい性質が落葉時にも現れています。
ウラジロノキもこれから紅葉が始まります。 11月下旬のウラジロの様子はこちらでどうぞ。
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コメント
"かじると・・・・”躊躇無くですね。
私なんか落ち葉の中の赤い実に見とれるばかりで、たぶん(絶対)かじるまではいかないかも。
林の中を歩いていて、足元に葉っぱの丸まっている落ち葉を見つけて・・・
う~ん・・・
今度、そんな場所見つけたらこのページのこと思い出せるかな??
投稿: わんちゃん | 2008年11月18日 (火) 18時23分
「枯葉からでもいろんな情報を引き出せる」ということにガッテンしていただけましたでしょうか? って、著作権侵害かな?
投稿: そよかぜ | 2008年11月18日 (火) 23時14分