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2008年11月21日 (金)

ヨメナとノコンギク

Yomena081115_1

    ヨメナ

 

Nokongiku081102_1

   ノコンギク

 

 夏から咲いているヨメナとノコンギクが、そろそろ終わりを迎えつつありますが、まだ咲いています。
 いわゆるノギク(野菊)と呼ばれている植物には多くの種類がありますが、このヨメナとノコンギクも野菊と呼ばれることがよくあります。
 ヨメナのほうがやや湿地を好む傾向があるので、私の印象(=大阪平野の傾向?)では、ヨメナは田の畦などの平地に多く、ノコンギクはやや山手の道沿いに多い印象があります。 しかし、ノコンギクとヨメナはほんとうによく似ています。
 ヨメナにもノコンギクにも白っぽいものから紺色の濃いものまでありますから、色で区別はできません。
 両者を区別するには、花序の柄下の)がヨメナの方が長いのですが、きっちり見分けるには頭花を割って冠毛の様子を見るのが確実です。 ヨメナの冠毛はたいへん短く、ほとんど目立たないのに対し、ノコンギクの冠毛は子房の2倍ほどの長さがあります。

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   ヨメナの頭花の断面

 

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   ノコンギクの頭花の断面

 

 子孫を作るというのはとても大切なことですので、子房周辺の様子は容易には変わりません。 冠毛の有無は種子散布にも関係することで、頭花を割ってみなければ分からない小さな違いのようですが、種の違いとしては大きな違いということになります。


 花序とは、「花のつき方のきまり」のことですが、そこから、一つひとつの花ではなく「花の集団」の意味にもよく使われます。 ヨメナなどキク科の1つの花のように見えているのはたくさんの花の集団で、このような花のつき方を「頭状花序」またはそれを略して「頭花」と言います。
 「花序の柄」とは「1つの花のように見えているものの柄」、つまりここでは、「枝分かれしてから頭花に至るまでの茎」の意味で使っています。 1枚目の写真に写っている大部分は「花序の柄」だということになります。

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コメント

ウチの近所のお宅の庭でノコンギクが咲いております。
偶然でした。
「花の名前は知らんともらって植えてたんよ」
どれどれ・・・ということになって
そ~っと、お花を割ったら、その冠毛とやらが確認できました。
お花のそばに、紫菊と名札がありました。
「本名がわかって嬉しいわ・・・」

10月に木津川の河川敷を探訪したときは
み~んな、ヨメナでした。
やっぱり、パカッと割ってわかったことでした。

投稿: わんちゃん | 2008年11月21日 (金) 15時36分

ヨメナとノコンギクを見分ける初級コースの冠毛の様子がマスターできれば、次は中級コースの花序の柄の長さに進みましょう。そうすればかわいい花を壊さなくても済みますから。

投稿: そよかぜ | 2008年11月22日 (土) 08時23分

中級コースへは遠い道のり
専門用語がまだ理解できていませんのよ。

>花序の柄の長さ
もっとも基本的な言葉だと思ってますが
イマイチわからない・・・・
スミマセン

投稿: わんちゃん | 2008年11月22日 (土) 19時42分

たしかに少し特異な言葉の使い方をしていますので、わんちゃんの質問に対する答は、記事の中に「注」として入れておきました。

投稿: そよかぜ | 2008年11月23日 (日) 07時59分

詳しい解説をありがとうございます。

すると、ヨメナとノコンギクとを別々の場所で見つけたとき「花序の柄の長さ」というのは、一目でわかるのでしょうか?
スミマセン、最も初心者的感覚で・・・・

かわいいお花を壊さなくてすむことならぜひ
知りたいところです。

投稿: わんちゃん | 2008年11月23日 (日) 14時12分

> ヨメナとノコンギクとを別々の場所で見つけたとき「花序の柄の長さ」というのは、一目でわかるのでしょうか?

上の1枚目と2枚目の写真を比較してください。縮尺は少し違いますが、ノコンギクの花序の柄の方が明らかに短いのが分かっていただけると思います。
最初は花序の柄を見て予想し、頭花を割って確認するといいと思います。

投稿: そよかぜ | 2008年11月23日 (日) 18時30分

こんにちは。
キク科の花はなかなか同定が難しいです。やっと覚えた頃に冬になり、次の年はまたゼロから覚え直しです。この見分け方は何とか覚えておきたいものです。

投稿: 多摩NTの住人 | 2008年11月24日 (月) 17時08分

ヨメナとノコンギクはかなりきれいに棲み分けています。その原因が何なのか、興味のあるところですが・・・
見分け方は棲み分けの状況調査にも役立つと思います。

投稿: そよかぜ | 2008年11月25日 (火) 00時09分

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